フェルスタッペン「ノリスとリカルドの描写が気に食わない」NetflixのF1番組にご立腹
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マックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、NetflixのF1ドキュメンタリー「Drive to Survive(邦題:Formula 1: 栄光のグランプリ)」におけるランド・ノリスとダニエル・リカルドの描写にご立腹だ。
2021年のF1ワールドチャンピオンは、特にアメリカで圧倒的な人気を誇る同番組の編集手法に否定的で、自身のコメントが無関係の文脈で使われるなど「様々な事が捏造されている」として、昨年のシーズン3以降、撮影協力を拒否している。
チーム代表達は市場拡大という観点から同番組に肯定的だが、視聴回数を優先する余りに事実を歪めているとの批判はフェルスタッペンに限った事ではなく、ノリスもまた、最新シーズン4の公開を経て「明らかに場違いなコメントや物言いが散見される」として批判的な態度を示している。
ランドとリカルドは良い奴なのに…
サウジアラビアGPを前にフェルスタッペンは、同番組を実際に見た中で「これはダメだ」と思うものがあれば教えて欲しいと問われると次のように答え、自身の事と言うよりはグリッド上の良き友人であるリカルドやノリスの描かれ方が「気に食わない」と語った。
「最新シリーズの何話かを見たけど、その中で突然、僕が話しているシーンが使われていて驚いたよ。2018年とかのネタを拾ってきてさ。戦いについてとか、自分の好きな事とかね。もうそんなの古くて意味がないわけ。自分の声が少し違うから気づいたんだ」
「喋っている時にビーム(マイク)を回された事が多かったから、僕ももう少し気をつけなきゃならないね。あれは本当に僕向きの番組じゃない」
「彼らはシーズン全体を通して、特定の瞬間を切り取って、ある意味で捏造しようとしたんだ。個人的に気に入らなかったのは僕のことじゃなくて、ランドとダニエルの事だよ」
「まず第一に、あの2人は本当に良い奴なのに、ランドは少し嫌な奴に見えるように描かれていた。僕はランドがどういう奴かって事は知ってるし、彼が面白くて素晴らしい人間だって事はたくさんの人が知っていると思う。ナイスなキャラクターだよね。でもあのエピソードを見ると、コイツは一体どんな奴なんだ?って見ている方は思うと思うんだ」
話し合いに乗り気でないフェルスタッペン
Netflixの編集スタイルに対する一連の批判を受けF1のステファノ・ドメニカリCEOは、ドライバーの参加意欲が削がれないよう、ドライバーやNetflix側と話し合いの場を持つ意向を明らかにしているが、フェルスタッペンはあまり乗り気ではない。
24歳のオランダ人ドライバーは、話し合いに応じる意向を示しながらも「あまり参加する気はないんだ。時間がかかるだけだし、僕らも忙しいしね」と語った。
「僕的にはF1が公式にシーズンレビューを作れば良いと思ってる。その方が良いんじゃないかってね。でも、それは僕個人の意見だ。みんなが僕に共感する必要はない。ただ僕はとにかく、あの番組の一部にされるのが嫌なんだ」