フェルスタッペン、王者ハミルトン不在もレッドブル・ホンダRB16のパワー不足を理由に「優勝は困難」
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新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に感染したことで王者ルイス・ハミルトンが不在であるにも関わらず、マックス・フェルスタッペンはレッドブル・ホンダRB16のパワー不足を理由に、第16戦サクヒールGPでの優勝の可能性は前戦よりも低下する事になると考えている。
7度のF1ワールドチャンピオンは今季15戦中11勝を挙げる支配的な強さを示してきたが、新型肺炎の陽性反応が確認された事から今週末はジョージ・ラッセルにステアリングを譲る。
幾らラッセルの評価が高いと言え、スポットで急にチャンピオンマシンに飛び乗ったところでハミルトンやレギュラードライバーのバルテリ・ボッタスに届くパフォーマンスが期待できるわけもないが、2台が上位に食い込む事は疑いない。
同じバーレーン・インターナショナル・サーキットで開催された前戦で2位表彰台に立ち、70周年記念GPでの勝利に続く今季2勝目が期待されるところだが、週末を前にしたフェルスタッペンの自信は微妙といったところのようだ。
優勝の可能性について問われたフェルスタッペンは「ルイスはいないけど、最速マシンをドライブするバルテリとジョージがいる。コースレイアウト的に言っても、依然として非常に厳しい戦いになるだろうし簡単にはいかないはずだ」と語った。
「(レイアウトの変更は)エンジンパワーで有利なチームのアドバンテージにしかならないから、僕としては(前戦バーレーンGPの時よりも)状況は若干厳しいものになると予想している」
サクヒールGPでは通常の”グランプリトラック”とは異なる全長3,543m、全11コーナーから成るオーバルライクな”アウタートラック”が採用される。低速コーナーが少なくエンジン全開区間が多い事などから、スリップストリームに加えて低ドラッグな車体と強力なパワーユニットが競争力を左右するものとみられている。
フェルスタッペンは「様子を見る必要があるけど、モンツァのようにならない事を心から祈ってる」と述べ、今週末のサクヒールGPがイタリアGPの再現とならない事を祈るとさえ口にした。
モンツァは低ダウンフォースのエアロと高いエンジンパワーが求められるという点で今週末のアウタートラックと似通った特性を持つが、フェルスタッペンはそんなモンツァを舞台に行われたイタリアGP予選で5番手に留まるなど苦戦を強いられている。