ジェンソン・バトン、ルマン24時間を欠場「トヨタが無敵過ぎる」後任はストフェル・バンドーン

ジェンソン・バトン、2018 SUPER GT 開幕戦 ツインリンクもてぎ 予選にてcopyright Honda

WEC世界耐久選手権に参戦するSMPレーシングは、6月に行われる第87回ル・マン24時間レースと第7戦スパ・フランコルシャン6時間で、ジェンソン・バトンに代えて元マクラーレン・ホンダのストフェル・バンドーンを起用する事を明らかにした。若いベルギー人ドライバーは、ミカエル・アレシンとヴィタリー・ペトロフと共に、11号車BRエンジニアリングBR1-AERのステアリングを握る。

チームは当初、5月4日のWEC第7戦スパ6時間では、バトンに代えて元トロロッソ・ホンダのブレンドン・ハートレーを起用するとしていたが、「ハートレーはルマンの週末に他のコミットメントが生じた」として、入念な準備を行うべく、スパでもバンドーンを起用する事を発表した。

ハートレーは、フェルナンド・アロンソの後任として来季のWECトヨタに加わるとの噂が出ており、これに先立ってリザーブドライバーとして今年のルマンでトヨタに帯同する可能性があるとみられている。

昨年末にF1でのシートを失ったバンドーンは今季、メルセデスの子会社であるHWAレースラボから第5シーズンのフォーミュラEへと参戦。第7戦ローマePrixでは3位フィニッシュを果たし、初の表彰台を獲得している。

2009年のF1ワールドチャンピオンは、スーパーシーズンのハイライトであるルマン参戦を取り止めた理由として、無敵を誇るトヨタチームと、パートナーの妊娠を挙げた。バトンは今年初めに、婚約者のブリトニー・ウォードが妊娠した事を発表している。

「SMPレーシングでのドライビングは本当に楽しかったし、このチームで表彰台に上れた事も嬉しかったんだけど、ルマンで2週間家を離れるよりは、妊娠中のフィアンセと一緒に自宅で過ごす時間を作る必要があると思ったんだ」とバトン。

「それに今のトヨタは無敵だから(優勝する事は難しいだろうし)、離脱を決断するのは難しい事じゃなかった」

トヨタガズーレーシングは、先日の第6戦セブリング1000マイルレースで今季5度目の1-2フィニッシュを飾り、選手権争いで2位に対して53点差を構築。最終ルマンを待たずに、次戦スパ6時間レースでのチーム選手権タイトル獲得を狙っている。

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