異例、縛りだらけの条件下で2023年の新タイヤをテスト / F1アメリカGP《FP2》結果とダイジェスト
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現地10月21日に行われたF1第19戦アメリカGP金曜2回目のフリー走行は異例のセッションとなった。タイヤブランケットの温度が50度まで下げられる見通しの2023年仕様のピレリタイヤテストのために、セッションは通常よりも30分長い90分間に渡って行われた。
ドライバーとチームには供給されるコンパウンドの情報は知らされず、搭載する燃料量もピレリからの指示に従わなければならない。また、タイヤブランケットの温度を調整することはできず、最初にコースインした際には3周連続で計測ラップを走る事が義務付けられた。
A closer look at the 2023 unmarked tyres on Sebastian Vettel 👀
We'll be seeing this wheel view across the grid in the tyre test FP2 session! #USGP #F1 pic.twitter.com/Soq31sXSOt
— Formula 1 (@F1) October 21, 2022
2023年仕様のタイヤは、今年導入された18インチの大口径扁平タイヤにより顕在化したアンダーステアを低減するために、フロントグリップを高める方向で構造に手が加えられたほか、コンパウンドにも変更が行われている。
全車が90分間全てに渡ってタイヤテストに取り組まなければならないが、FP1で若手を含む他のドライバーにシートを譲ったシャルル・ルクレール、ダニエル・リカルド、バルテリ・ボッタス、ケビン・マグヌッセン、ニコラス・ラティフィには30分間のみ、通常のプログラムに取り組む事が許可された。
FP1に引き続き現地オースティンは晴天に恵まれ、気温29℃、路面37℃のドライコンディションでスタートした。気温は変わらずも、路面温度はセッションを経る毎に大幅に低下していき、最終的には31℃まで下がった。
要求されたタスクをこなし終わると早々にセッションを切り上げるチームもあれば、コース上に留まりデータ取りやマシン開発、コース習熟のために最後まで周回し続けるチームもあった。
Max meets Brad Pitt in the @redbullracing garage ✨#USGP #F1 pic.twitter.com/TlWh8DYh1s
— Formula 1 (@F1) October 21, 2022
週末に向けてという点ではあまりに意味をなさないタイムシートのトップに立ったのはフェラーリのシャルル・ルクレール。セッション序盤に今季型のミディアムタイヤで1分36秒810のベストラップを記録した。
2・3番手には今季型のソフトを履いたバルテリ・ボッタス(アルファロメオ)とダニエル・リカルド(マクラーレン)が続いた。
F1第19戦アメリカグランプリ3回目のフリー走行は、日本時間10月22日(土)28時から1時間の日程で開催される。
2022年F1第19戦アメリカGPフリー走行2(FP2)リザルト
Pos | No | Driver | Team | Time | Gap | Laps |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 16 | ルクレール | フェラーリ | 1:36.810 | 37 | |
2 | 77 | ボッタス | アルファロメオ | 1:37.525 | +0.715 | 37 |
3 | 3 | リカルド | マクラーレン | 1:37.627 | +0.817 | 40 |
4 | 55 | サインツ | フェラーリ | 1:38.232 | +1.422 | 26 |
5 | 47 | シューマッハ | ハース | 1:39.507 | +2.697 | 26 |
6 | 4 | ノリス | マクラーレン | 1:39.547 | +2.737 | 26 |
7 | 1 | フェルスタッペン | レッドブル | 1:39.575 | +2.765 | 26 |
8 | 44 | ハミルトン | メルセデス | 1:39.698 | +2.888 | 26 |
9 | 10 | ガスリー | アルファタウリ | 1:39.840 | +3.030 | 26 |
10 | 11 | ペレス | レッドブル | 1:39.852 | +3.042 | 26 |
11 | 20 | マグヌッセン | ハース | 1:40.084 | +3.274 | 24 |
12 | 22 | 角田裕毅 | アルファタウリ | 1:40.178 | +3.368 | 26 |
13 | 63 | ラッセル | メルセデス | 1:40.562 | +3.752 | 26 |
14 | 24 | 周冠宇 | アルファロメオ | 1:40.664 | +3.854 | 26 |
15 | 18 | ストロール | アストンマーチン | 1:40.806 | +3.996 | 26 |
16 | 31 | オコン | アルピーヌ | 1:41.310 | +4.500 | 26 |
17 | 14 | アロンソ | アルピーヌ | 1:41.334 | +4.524 | 26 |
18 | 23 | アルボン | ウィリアムズ | 1:41.853 | +5.043 | 26 |
19 | 5 | ベッテル | アストンマーチン | 1:41.857 | +5.047 | 26 |
20 | 6 | ラティフィ | ウィリアムズ | 1:42.317 | +5.507 | 26 |
コンディション
天気 | 晴れ |
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気温 | 29℃ |
路面温度 | 37℃ |
セッション概要
グランプリ名 | F1アメリカGP |
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セッション種別 | フリー走行2 |
セッション開始日時 |
サーキット
名称 | サーキット・オブ・ジ・アメリカズ |
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設立 | 2012年 |
全長 | 5516m |
コーナー数 | 20 |
周回方向 | 反時計回り |