メルセデス、直線でレッドブルを圧倒して1-2発進「差は非常に大きい」とホーナー代表 / F1アメリカGP《FP1》結果とダイジェスト
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シーズン17戦目となる2021年F1世界選手権アメリカGPが現地10月22日にサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)で開幕を迎え、日本時間25時30分から金曜1回目のフリー走行が行われた。
グランプリ一発目のセッションを制したのはバルテリ・ボッタス。1分34秒874のトップタイムを記録してメルセデスのチームメイトのルイス・ハミルトンを0.045秒差で2番手に退けた。
ポイントリーダーのマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)は3番手。ボッタスに対して0.932秒という大差で遅れた。その後ろにはシャルル・ルクレールとカルロス・サインツのフェラーリ勢が4-5番手で続いた。
前戦トルコでのハミルトンの4基目投入に続き、ボッタスは週末に向けて今季6基目となるICE(内燃エンジン)を投じて5グリッド降格を受ける。またアストンマーチンとウィリアムズの各1台もM12パワーユニット・コンポーネントを交換して最後尾に回る。
故にエンジンを高めの出力で運用していた可能性はあるが、それを差し引いてもレッドブル・ホンダとメルセデスのギャップは異様に開いた。
レッドブル・ホンダのクリスチャン・ホーナー代表はこの差を「非常に大きい」と認める。
「その内の90%はストレートで発生している。単に彼らがエンジンモードを上げているだけなのか、それとも何らかのシステムのせいなのか。この後、分析してみるつもりだ」
「午後のFP2で、それがどう収束するかを見守る事にしよう。我々としてはパッケージを調整していくつもりだし、まだまだこれからだ」
フェルスタッペンがソフトのみのプログラムを消化した一方、もう1台のRB16Bをドライブするセルジオ・ペレスはソフトでの計測を1回のみとして、ハードタイヤでの作業に取り組み7番手でセッションを終えた。
アルファタウリ・ホンダ勢はピエール・ガスリーが6番手、角田裕毅が僚友から1.343秒落ちの18番手という結果だった。
金曜午前の現地オースティンは晴天に恵まれ、セッションは気温26.5℃、路面温度31℃のドライコンディションでスタートした。公式タイヤサプライヤーのピレリは中間レンジのC2からC4までの3種類のコンパウンドを持ち込んだ。
COTAは高速セクションが多くタイヤに厳しい。路面温度が30度を超えていた事もあり、各車タイヤのオーバーヒートを抱え、路面のバンプも相まってか、リアを滑らせるマシンが多く見られた。
フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)はセッション開始3分、アウトラップ中に青くペイントされたターン12のランオフエリアにクルマを停めた。
車体下部からは何らかの液体が漏れ、レースコントロールは車両回収のために赤旗を振った。終盤残り15分でコースに復帰したものの、周回数は最小となる12ラップに留まり15番手でヘルメットを脱いだ。
Not a good start to the session for Fernando Alonso, his Alpine comes to a halt
He hitches a ride back to the garage 🛵#USGP 🇺🇸 #F1 pic.twitter.com/Z1SYsa4f1r
— Formula 1 (@F1) October 22, 2021
グリーンフラッグが振られたのも束の間、今度は開始20分というタイミングでシャルル・ルクレール(フェラーリ)が高速のターン5でリアを失い、コース外に飛び出てイエローフラッグが振られた。幸いにも壁への接触は回避した。
同じ様にニキータ・マゼピン(ハース)、キミ・ライコネン(アルファロメオ)もスピンを喫したが共にクラッシュに至る事はなかった。
母国レースを迎えたハースは今季、マシン開発を行っておらず、地元ファンの前でフィールド最後方19-20番手で最初のプラクティスを終えた。チームメイトに3.3秒差を付けて19番手を刻んだミック・シューマッハは、最終盤のターン12でペレスと絡むインシデントがあった。
2021年F1第17戦アメリカグランプリ2回目のフリー走行は、日本時間10月23日(土)5時から1時間の日程で開催される。
2021年F1第17戦アメリカGPフリー走行1(FP1)リザルト
Pos | No | Driver | Team | Time | Gap | Laps |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 77 | ボッタス | メルセデス | 1:34.874 | 17 | |
2 | 44 | ハミルトン | メルセデス | 1:34.919 | +0.045 | 18 |
3 | 33 | フェルスタッペン | レッドブル | 1:35.806 | +0.932 | 16 |
4 | 16 | ルクレール | フェラーリ | 1:36.334 | +1.460 | 18 |
5 | 55 | サインツ | フェラーリ | 1:36.508 | +1.634 | 20 |
6 | 10 | ガスリー | アルファタウリ | 1:36.611 | +1.737 | 18 |
7 | 11 | ペレス | レッドブル | 1:36.798 | +1.924 | 20 |
8 | 4 | ノリス | マクラーレン | 1:36.855 | +1.981 | 11 |
9 | 99 | ジョビナッツィ | アルファロメオ | 1:36.874 | +2.000 | 18 |
10 | 7 | ライコネン | アルファロメオ | 1:36.876 | +2.002 | 18 |
11 | 63 | ラッセル | ウィリアムズ | 1:36.966 | +2.092 | 19 |
12 | 31 | オコン | アルピーヌ | 1:36.970 | +2.096 | 22 |
13 | 18 | ストロール | アストンマーチン | 1:36.972 | +2.098 | 20 |
14 | 5 | ベッテル | アストンマーチン | 1:36.982 | +2.108 | 20 |
15 | 14 | アロンソ | アルピーヌ | 1:37.068 | +2.194 | 12 |
16 | 3 | リカルド | マクラーレン | 1:37.458 | +2.584 | 18 |
17 | 6 | ラティフィ | ウィリアムズ | 1:37.463 | +2.589 | 19 |
18 | 22 | 角田裕毅 | アルファタウリ | 1:37.954 | +3.080 | 22 |
19 | 47 | シューマッハ | ハース | 1:38.866 | +3.992 | 17 |
20 | 9 | マゼピン | ハース | 1:42.239 | +7.365 | 19 |
コンディション
天気 | 晴れ |
---|---|
気温 | 26.5℃ |
路面温度 | 31℃ |
セッション概要
グランプリ名 | F1アメリカGP |
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セッション種別 | フリー走行1 |
セッション開始日時 |
サーキット
名称 | サーキット・オブ・ジ・アメリカズ |
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設立 | 2012年 |
全長 | 5516m |
コーナー数 | 20 |
周回方向 | 反時計回り |