角田裕毅「適切ではなかった」戦略を疑問視も自身の”ミス”を強調、復帰ローソンが入賞の一方で無得点

14位フィニッシュの決勝を経てインタビューに答える角田裕毅(RBフォーミュラ1)、2024年10月20日F1アメリカGPcopyright FORMULA 1

10月20日(日)のF1第19戦アメリカGP決勝で14位に終わった角田裕毅(RBフォーミュラ1)は、タイヤ交換のタイミングが「適切」ではなかったとの考えを示しつつも、「間違いなく僕のミスでした」述べ、単独スピンの責任の方が大きいと強調した。

ミディアムタイヤを履いて10番グリッドに着いた角田裕毅は、フェルナンド・アロンソとセルジオ・ペレスを交わして1周目に8番手に浮上。幸先の良いスタートを切ったが、17周目にペレスにポジションを奪われた後、ニコ・ヒュルケンベルグに背後を取られ、18周目という早い段階でハードに履き替えた。

Courtesy Of Red Bull Content Pool

フェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)とセルジオ・ペレス(レッドブル)を交わしてポジションを上げる角田裕毅(RBフォーミュラ1)、2024年10月20日F1アメリカGP決勝レース(サーキット・オブ・ジ・アメリカズ)

27周目にアレックス・アルボンを交わすも、コース外に追いやったとして5秒ペナルティを受け、11番手を走行していた41周目のターン1で単独スピンを喫して14位に後退。このポジションでレースを終えた。

角田裕毅に「軽減ペナ」を科された理由

対照的に、ハードタイヤを履いて19番グリッドに着いたリアム・ローソンは、1周目を経て一気に14番手に浮上すると、第1スティントを36周目まで引っ張り、終盤に向けてはフレッシュなミディアムタイヤの優位性を活かし、RB復帰戦でキャリア最高位タイとなる9位入賞を果たした。

戦略について問われた角田裕毅は「戦略自体に関しては、1ストップを選択したわけですが、多分、誰よりも早いタイミングで交換したことが、最終的には適切でなかったのだと思います」と語った。

「例えば9位や10位でフィニッシュした他のドライバーたち、ヒュルケンベルグもそうだったと思いますが、彼らはハードタイヤを履いて長くスティントを引っ張りました」

「いずれにしても、ミスは自分自身の方が大きかったです。あれは間違いなく僕のミスでした。そうですね、、本当に厳しいレースでした」

結果的には、ローソンに加えて、ピットレーンスタートのジョージ・ラッセルと、15番グリッドのフランコ・コラピントを含むハードスタート勢、5台の内の3台がトップ10圏内でチェッカーを受けた。

Courtesy Of Pirelli & C. S.p.A.

2024年F1アメリカGP決勝レースのドライバー別タイヤ戦略表、2024年10月20日サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)

角田裕毅のストップタイミングについて、テクニカル・ディレクターを務めるジョディ・エギントンは「ペースが少し落ち始め、後方からのプレッシャーがあたったため、予定より早めにピットインせざるを得なかった」と説明した。

また、チーム代表を務めるローラン・メキーズは「ユーキは週末を通して力強いパフォーマンスを発揮し、9番手スタートのスプリントを経て、今日は10番手からスタートした。ミディアムの第1スティントは良かったが、ハードタイヤに履き替えた第2スティントでは、あまりフリーエアーを受けられずガスリーに前を塞がれ、その後にスピンを喫して後退してしまった」と振り返った。

スプリント予選ではSQ3進出を果たし、予選でもQ3に迫るなど、角田裕毅は決して悪くないパフォーマンスを維持してきた。

週末全体を総括するよう求められた角田裕毅は「厳しいレースでした。フラストレーションが溜まります。もっと強くなって戻ってきたいと思います」と返した。

Courtesy Of Red Bull Content Pool

ドライバーズパレードに参加する角田裕毅(RBフォーミュラ1)と僚友リアム・ローソン、2024年10月20日(日) F1アメリカGP(サーキット・オブ・ジ・アメリカズ)


2024年F1第19戦アメリカGPでは、4番グリッドからスタートしたシャルル・ルクレールが今季3勝目を挙げ、カルロス・サインツがこれに続いたことでフェラーリが1-2フィニッシュを達成した。

エルマノス・ロドリゲス・サーキットを舞台とする次戦メキシコGPは10月25日のフリー走行1で幕を開ける。

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