偶然か必然か…2周DNFのハミルトン「レース中にスピンしたことは一度もないのに」予選でのラッセルに続きターン19で

僅か2周でリタイヤした決勝レースを経てインタビューに答えるルイス・ハミルトン(メルセデス)、2024年10月20日F1アメリカGPcopyright FORMULA 1

F1アメリカGPで誰よりも多い最多6勝を誇るルイス・ハミルトン(メルセデス)は、10月20日(日)に行われたF1第19戦アメリカGPの決勝レースで、スピンを喫してグラベルに囚われたことで、僅か2周でのリタイヤを余儀なくされた。

17番グリッドからスタートしたハミルトンは、他のハードタイヤ勢同様、一気にポジションを挽回。12番手を走行していたが、2周目のターン19で突然クルマがスナップし、コントロールを失った。

他の19台のエキゾーストノートがこだまする中、早々にインタビューに応じたハミルトンは、「まだ2周目だったし、全開で走っていたわけでも、プッシュしていたわけでもなく、タイヤをマネジメントしていたらクルマが跳ね始めて、その後、リアの荷重が完全に抜けてスピンしてしまったんだ」と説明した。

前日の予選Q3では、チームメイトのジョージ・ラッセルが全く同じ場所でクラッシュを喫した。ハミルトンは「ジョージも昨日の予選で、同じ場所で同じような問題に見舞われた」と指摘した。

また、「少なくとも僕の記憶では、レース中にスピンしたことは一度もない。もしあったとしても、ここ数シーズンで1回だけだと思う。だから、本当に悔しいけど、集中力が足りていなかったとか、そういうことじゃなく、ただ運が悪かっただけだ」とも語った。

トト・ウォルフ代表は「彼は全くプッシュしていなかったが、突風(時速40km)が吹いたのと、前のクルマから巻き上げられたダーティーエアーの影響で、クルマのコントロールを失った」と説明した。

その一方で、予選でのラッセルのクラッシュに触れて、2つのインシデントの関連性を調査する方針を示し、「ルイス・ハミルトンは、レースの2周目にクルマを失うようなドライバーではない。我々には理解すべき何かがある」と付け加えた。

ハミルトンとは異なる旧仕様のフロアを搭載してピットレーンからスタートしたラッセルは、スピンをすることなく見事な巻き返しを見せ、セルジオ・ペレス(レッドブル)を交わして6位でフィニッシュした。


2024年F1第19戦アメリカGPでは、4番グリッドからスタートしたシャルル・ルクレールが今季3勝目を挙げ、カルロス・サインツがこれに続いたことでフェラーリが1-2フィニッシュを達成した。

エルマノス・ロドリゲス・サーキットを舞台とする次戦メキシコGPは10月25日のフリー走行1で幕を開ける。

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