ローソン、復帰戦に向け角田裕毅を上回るQ3相当タイム「僕としては兎に角、ラップをまとめられたことが嬉しい」
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10月19日のF1アメリカGP公式予選で角田裕毅を上回るラップタイムを刻んだリアム・ローソン(RBフォーミュラ1)は、チームメイトとは対照的に、予選に向けたセットアップ変更が上手く機能したと語った。
パワーユニット交換に伴う最後尾スタートが決定していたため、Q2進出後はチームメイトにトウを与える役割に徹し、ノータイム15番手でセッションを終えたが、Q1では驚きの3番手タイムを刻んだ。
1分33秒339というローソンのベストラップは、余裕を持って9番手でQ3進出を可能にするものだった。これは角田裕毅がQ2で記録したベストラップより0.167秒速い。
リザルトには表れなかったものの、予選での走りに満足しているのでは?と問われたローソンは「そうだね。正直、ラップをまとめ上げて、パフォーマンスを発揮できたことに満足してる」と語った。
「昨日のFP1の段階で既に、クルマに速さがあると感じていたから、もっとタイムを縮められる余地があるだろうと考えていたんだ」
「僕としては兎に角、ラップをまとめられたことが嬉しい」
レースペースに課題を抱えたスプリントを経てRBは、2台のクルマのセットアップを各々、変更した。スプリント予選でSQ3進出を果たしながらも、予選Q2敗退に終わった角田裕毅は、自身のクルマの変更に懐疑的だった。
対照的にローソンは、「予選に向けてクルマに幾つか変更を加えたんだけど、本当にポジティブなものになったと思う」と語った。2台は異なるセットアップで決勝に臨む。
サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)は決してオーバーテイクが不可能なコースではないが、最後尾20番グリッドからの巻き返しは容易ではない。
少なくとも予選1ラップに限って言えば、30号車の状態はかなり良いように見えるが、チームの方針通り、ローソンは翌週末のメキシコGPに焦点を合わせ、日曜のレースを主に学びの場として活用する計画だ。
1年ぶりの復帰レースに向けた見通しについてローソンは、「予選とレースは別物だ。僕らはスプリントで苦戦したしね。今日のレースで学んだことはたくさんあるけど、それでもかなり難しいレースになると思う」と語った。
「長いDRSゾーンがあるにもかかわらず、ここでのオーバーテイクは難しいし、特にDRSトレインに巻き込まれた場合は、ペース上の明確なアドバンテージが不可欠だ」
「前進できるように頑張るつもりだけど、僕としては次のレースに向けて、できるだけ多くを学びたいと思ってる」
2024年F1アメリカGP予選では、ランド・ノリス(マクラーレン)がポールポジションを獲得。2番手はマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、3番手はカルロス・サインツ(フェラーリ)という結果となった。
決勝レースは日本時間10月20日(日)28時にフォーメーションラップが開始され、1周5,516mのサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)を56周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。