ホンダF1、期待高まる好発進「4台全てが順調」と田辺TD / F1アメリカGP《初日》

ガレージから発信するトロロッソ・ホンダSTR14、2019年F1アメリカGPフリー走行にてcopyright Red Bull Content Pool

ホンダF1の現場統括責任者を務める田辺豊治テクニカル・ディレクターが、11月1日(金)に行われたF1第19戦アメリカGP初日プラクティスを振り返った。両チーム揃って順調に週末をスタートさせており、レッドブルはマックス・フェルスタッペンが3番手、トロロッソはピエール・ガスリーが中団チーム最速となる5番手で初日を終えた。

Pos Driver Time Gap Laps
3 マックス・フェルスタッペン 1:33.547 +0.315 28
6 アレックス・アルボン 1:34.434 +1.202 32
7 ピエール・ガスリー 1:34.509 +1.277 31
12 ダニール・クビアト 1:34.975 +1.743 36

前戦メキシコGPでのRB15は予選最速マシンに輝いたが、それは高地という特殊な環境に依るところが大きく、平地に立つサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)で、再びそれだけの競争力を発揮できるかどうかについては疑問符が付いていた。

だが、フェルスタッペンはFP1で最速を刻み、続くFP2でもトップを狙える速さを示し、トロロッソ・ホンダもミッドフィールド最速を連取した。COTAは地盤沈下のために年々路面がバンピーになっており、足回りを固めに締め付けざるを得ないメルセデスに、不利に働いている可能性がある。

ホンダ:F1アメリカGP初日を終えて

田辺 豊治ホンダF1現場責任者

今日は朝方に氷点下まで気温が下がり、まるでウインターテストの時のような寒いコンディションでしたので、ガレージにいるメンバーにとっては、非常にタフな環境下での仕事になりました。

気温は下がりましたが、パワーユニット側の観点で言えば、気温が高すぎる場合よりも低い場合の方が対応が容易ですので、今日は大きな問題なく対応できており、4台はともに順調で、通常の金曜と同様のプログラムを消化しました。

明日に向けては若干外気温が上がる予報ですので、それに向けて、冷却面やその他のPUのセッティングについての最適化を進めたいと思います。


初日をトップで締め括ったのはメルセデスのルイス・ハミルトン。2番手シャルル・ルクレールと3番手マックス・フェルスタッペンに対して0.3秒差をつけたが、タイム計測の際にバックストレートでスリップストリームの恩恵を受けており、トップ3は拮抗している。

2019年F1アメリカグランプリ3回目のフリー走行は、日本時間11月2日(土)27時から28時まで、公式予選は同30時から1時間に渡ってサーキット・オブ・ジ・アメリカズで開催される。

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