クリスチャン・ホーナー、真偽不明の証拠がF1関係者に流出…無罪放免発表を経て

プレスカンファレンスに出席するクリスチャン・ホーナー(レッドブル・レーシングチーム代表)、2023年11月24日(金) F1アブダビGP(ヤスマリーナ・サーキット)Courtesy Of Red Bull Content Pool

女性従業員に対する嫌疑が晴れたとのレッドブルGmbHの発表から1日を経て、クリスチャン・ホーナー代表の調査に関わる証拠とされる文書へのアクセスを記したメールが、F1関係者ら100名以上に送信される騒ぎが発生した。

報道によると、匿名の送信者により送信されたこのメールには、数百ものWhatsAppメッセージを含む79件の文書をアップしたGoogleドライブのリンクが記載されており、送信先にはF1のステファノ・ドメニカリCEOやFIAのモハメド・ベン・スレイエム会長、メディア関係者、F1チーム代表者らに混ざってマックス・フェルスタッペンの父、ヨスの名前が含まれていた。

当然にその信憑性は定かでなく、文書の詳細について伝えるメディアもないが、そのインパクトは過小評価できない。

一連の調査についてレッドブルGmbHは「公正、厳格かつ公平」であるとして自信を示し、その結果に基づいて従業員の申し立てを却下したと説明したが、機密を理由に疑惑や調査に関する詳細は一切、明らかにしていない。

2026年よりレッドブルのエンジンパートナーとなるフォードは以前、早期の解決に向けてレッドブルに圧力をかけると共に、「調査結果についての完全な説明」を求めていた。

リーク騒ぎを受けホーナーは、声明を通して「匿名の憶測」に対してはコメントしないと主張した。

「繰り返しになるが、私は一貫して疑惑を否定し、独立した調査の誠実さに敬意を払い、あらゆる段階で全面的に協力した。そして独立した専門の法廷弁護士によって徹底的かつ公正な調査が行われ、苦情が却下されるいう結論に達した。私はシーズンの開幕に向けて完全に集中し続ける」

今回のリーク騒ぎは、ホーナーを無罪放免とする調査決定が下された事を受け、ホーナーに対して更なる圧力をかけたり、その信用を失墜させようとする試みであると広く解釈されている。

レッドブルGmbHは今現時点で本件に関して公式に何も語っていないが、機密保持の必要性を強調した経緯を踏まえると、匿名の送信者を確認するために別途、調査を開始する可能性が考えられる。

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