2022 F1イギリス PU投入状況:フェラーリ勢5台、降格迫る…ペレスもCEを開封

周冠宇のアルファロメオC42のサイドポッド上面に設けられたルーバー、2022年7月1日F1イギリスGPフリー走行1Courtesy Of Alfa Romeo Racing

国際自動車連盟(FIA)のF1テクニカル・デリゲートによる発表を元に、2022年F1第10戦イギリスGPにおける各ドライバー毎のパワーユニット(PU)投入状況を以下にまとめる。

8台が新品コンポーネントを開封し、角田裕毅(アルファタウリ)とシャルル・ルクレール(フェラーリ)がグリッド降格を受けた前戦カナダGPに続き、シルバーストンではフェラーリF1パワーユニット勢5台が週末を前に交換を実施した。

ワークスフェラーリはカルロス・サインツが3基目のMGU-H及びMGU-Kを、シャルル・ルクレールは6基目のエキゾーストを開封した。

アルファロメオは周冠宇が3基目のICE(内燃エンジン)、ターボチャージャー、MGU-H/K、そして4基目のエキゾーストを、バルテリ・ボッタスは3基目のMGU-Kを新たに搭載した。

ハースはミック・シューマッハが3基目のMGU-H/Kを開封。ケビン・マグヌッセンは現時点で何も交換していない。

サインツは全7コンポーネントの内の4つが年間上限基数に達し、アルファロメオの2台も殆どのコンポーネントが規定一杯となり、ハース勢もエキゾーストを除く2台全てのコンポーネントが上限に達した。

2日目に向けてはレッドブルのセルジオ・ペレスが今季2基目のCE(コントロール・エレクトロニクス)を開封した。

フェラーリ勢は信頼性不足に苦しんでおり、RBPT(ホンダ)勢も序盤にトラブルが相次ぎ、アルピーヌもフェルナンド・アロンソが降格を受け、エステバン・オコンも規定上限と、ページ下部の表で明らかなように、最も余裕があるPUメーカーはメルセデスと言った状況だ。

V6ハイブリッド・ターボ導入9年目の今年はICE、ターボ、MGU-H、MGU-Kが各々年間3基まで、CE、ES(バッテリー)は各2基まで、そしてエキゾースト・システムは年間8セットまでに使用が制限されている。

F1イギリスGP:パワーユニット投入状況

Team Driver ICE TC MGU-H MGU-K ES CE EX
メルセデス G.ラッセルRUS 2 2 2 2 1 1 3
L.ハミルトンHAM 2 2 2 2 1 1 3
レッドブル・RBPT M.フェルスタッペンVER 2 2 2 2 1 1 3
S.ペレスPER 2 3 3 2 2 2 4
フェラーリ C.ルクレールLEC 4 4 4 4 3 3 6
C.サインツSAI 3 2 2 3 2 2 4
マクラーレン・メルセデス D.リカルドRIC 2 2 2 2 1 1 2
L.ノリスNOR 2 2 2 2 1 1 2
アルピーヌ・ルノー F.アロンソALO 4 4 4 4 3 3 4
E.オコンOCN 3 3 3 3 2 2 3
アルファタウリ・RBPT P.ガスリーGAS 3 3 3 3 2 2 5
角田裕毅TSU 4 4 4 4 3 3 5
アストンマーチン・メルセデス L.ストロールSTR 2 2 2 2 2 2 2
S.ベッテルVET 2 2 2 3 2 2 2
ウィリアムズ・メルセデス A.アルボンALB 2 2 2 2 2 2 2
N.ラティフィLAT 2 2 2 2 2 2 2
アルファロメオ・フェラーリ V.ボッタスBOT 3 3 3 3 2 2 4
周冠宇ZHO 3 3 3 3 1 1 4
ハース・フェラーリ K.マグヌッセンMAG 3 3 3 3 2 2 4
M.シューマッハMSC 3 3 3 3 2 2 4

F1イギリスGP特集

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