セルジオ・ペレス、賭けに敗れて「悪夢のレース」F1イギリスGPで今季ワーストの17位
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7月7日(日)のF1第12戦イギリスGPを17位で終えたセルジオ・ペレス(レッドブル)は、ピットストップでのギャンブルに敗れた結果、悪循環にハマってしまったとして、「まさに悪夢のレースだった」と振り返った。
ペレスは序盤の雨の到来を受け、シャルル・ルクレール(フェラーリ)、エステバン・オコン(アルピーヌ)、そして周冠宇(ザウバー)と共にいち早くインターミディエイトタイヤに履き替えた。
結果的に雨はその後、小康状態となりコースはドライへと戻った。そのため他の先行インター組ともども、雨脚が強まった中盤に再度のピットストップを余儀なくされた。
「最初のピットストップで賭けに出たんだ。あの時点ではもっと雨が降ると思ってたんだけど、ピットインした後、路面が乾いているのにインターで6~7周も走り続けることになって、タイヤが完全にダメになってしまった」とペレスは振り返る。
「その後、雨が降ってきたけど6~7周分の遅れがあったから歯車が狂ってしまい、それによってレースが台無しなってしまった」
「その後はトップグループから周回遅れにされてしまい、タイヤの温度も下がり続け、まさに悪夢のレースだった」
シート喪失の憶測が強まった週末にペレスは、リタイヤしたモナコとカナダを除く今季ワーストの17位に終わった。完走して無得点に終わったのは今週末が今年初めてだった。
5月中旬のエミリア・ロマーニャGP以降、ペレスは突如として不振に陥った。この間に持ち帰ったポイントは僅か15ポイントに過ぎない。
怒涛の3連戦を経てF1サーカスは2週間の束の間のオフを迎える。
「少し休めるのは嬉しいね。チームとして立て直す必要があると思う。目標は明確だ。本来の調子を取り戻すこと。金曜はかなり良かったから、あの調子でハンガリーに臨みたい。それが凄く重要だと思う」とペレスは付け加えた。
2024年F1第12戦イギリスGPでは、2番グリッドからスタートしたルイス・ハミルトン(メルセデス)が3年ぶりのトップチェッカーを受け通算104勝目を上げた。2位はマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、3位表彰台にはランド・ノリス(マクラーレン)が続いた。
ハンガロリンクを舞台とする次戦ハンガリーGPは7月19日のフリー走行1で幕を開ける。