初Q3ラティフィ「自信に繋がった」チームを称賛、Q1敗退のアルボンはクールダウン判断に苛立ちぶつける
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7月2日のF1イギリスGP公式予選はウィリアムズにとって明暗が分かれる結果となった。ニコラス・ラティフィは旧型のFW44で自身初のQ3進出を果たし、見事10番グリッドを手にしたが、アップグレード版をドライブしたアレックス・アルボンは16番手と、Q1敗退に終わった。
車両パフォーマンス部門を率いるデイブ・ロブソンは「今日は天候に翻弄され、雨の強さも様々で、タイヤ及びコースの状態を見極めるのが難しいセッションとなったが、ニコラスは予選を通して素晴らしい走りを見せ、ここぞという重要なタイミングで良いラップを重ねてみせた」と”ニッキー”を評価した。
Q3でのラップタイムはポールから22秒落ちと大きく開いたが、どうやらコントロールを失いバリアに衝突したようだ。ロブソンはラティフィのマシンにダメージがあったと説明した。
一方、Q1敗退の事実を知らされたアルボンは無線を通して「何で、一体何でクールダウンラップが必要だったんだ!? 理解できない!」と苛立ちをぶつけた。それだけ新スペックへの期待が大きかったのだろう。
連続周回を重ねるのではなく、1周のクールダウンラップを間に挟むアプローチが裏目に出て、タイヤの熱が失われグリップを引き出せなかったという。
ウィリアムズ:F1イギリスGP予選
ニコラス・ラティフィ予選: 10位
トリッキーなコンディションの中、本当に特別な1日になった。Q2に進んで大きな成果を上げる事ができたし自信にもつながった。Q3は望んだ以上の結果だ。ピットアウト直後からクルマの感触が良く、リズムに乗ることができた。
Q1、Q2ともに、適切なタイミングで適切な場所に僕を送り出してくれたチームの素晴らしい仕事の賜物だった。
Q2は、天候が悪化する前に適切なタイミングでラップを重ねることが如何に重要であるかが良く分かるセッションだった。
Q3に関しては上手くいかず悔しいけど、全体的にチームワークは素晴らしく、満足のいく1日になった。
明日に関しては現実的にならなきゃならない。背後には速いクルマが並んでいて、僕らのポジションは本来あるべき位置じゃない。
明日のレースへのアプローチはかなり戦略的に考える必要がある。タイヤマネジメントが鍵を握る消耗戦になるだろうね。
何が起こるか分からないから自分たちのレースに集中して、チャンスが訪れればそれを最大限に利用する事が重要だ。
アレックス・アルボン予選: 16位
雨にもかかわらずコンディションは良好で、クルマのフィーリングも良かったんだけど、2セット目のタイヤでグリップ不足に苦しむ事になった。
アップグレードされた新しいクルマでのドライブフィールはこれまでとは少し違うけど、FP3は良い感触だったし、雨が降ったQ1のフィーリングもまずまずだった。
Q1の終盤にクールダウンラップを入れる事にしたんだけど、その結果、タイヤの温度が下がりすぎてしまった。路面は乾き始めてラップタイムが上がり始めていたのに、僕は十分なグリップが得られなかった。
切羽詰まった状況での判断だったけど、今にして思えばあれは最善の選択じゃなかったと思う。とは言えクルマは良いし、明日に向けてデータの分析に取り組んで備えたい。
2022年F1イギリスグランプリ予選ではカルロス・サインツ(フェラーリ)が初のポールポジションを獲得。2番手はマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、3番手はシャルル・ルクレール(フェラーリ)という結果となった。
決勝レースは日本時間7月3日(日)23時にフォーメーションラップが開始され、1周5,891mのシルバーストン・サーキットを52周する事でチャンピオンシップを争う。