フェルスタッペン「手探り」の4番手、対フェラーリに低速で後手
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F1第10戦イギリスGP初日プラクティスを4番手で締め括ったマックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、雨でFP1を失ったために手探りでFP2を過ごさなければならなかったと振り返った。
7月1日(金)に行われたシルバーストン・サーキットでのFP1はダンプ路面となり、その大半でインターミディエイトタイヤが使用された。全体として多くが走行を控えたものの、レッドブルは殆どコースに出ず、フェルスタッペンは3周のノータイムに留まった。
ドライコンディションとなった続くFP2でフェラーリがグリーンフラッグと同時に即座にペースを積み重ね、周回数を稼いでいった一方、フェルスタッペンを含むレッドブル陣営はスムーズなセッションを過ごす事ができなかった。
フェルスタッペンはクルマから「奇妙」な音がすると訴え、突風によりターン3でロックアップするなど、終始クルマの感触に不満を訴え、最終的には、タイムシートのトップに立ったカルロス・サインツからのコンマ2秒落ちの4番手に留まった。
ヘルメットを脱いだフェルスタッペンは「FP1があまり走れない時はいつだって少しトリッキーなんだ。FP2はかなり手探りで作業を進める事になった」と振り返った。
「理想的ではなかったかもしれないれど、大きな問題でもない。何が問題なのかは分かっているから、今夜はそれに取り組むつもりだ」
「明日の予選は雨が降りそうだから、今日とは違うコンディションになると思うけど、まあ問題はないよ」
フェルスタッペンは決勝レースに向けて、タイヤマネジメントが成功の鍵を握ると考えているようだ。
「僕らはまだ戦える位置にいるけど、タイヤに関してもまだ幾つか検討すべき点がある」とフェルスタッペンは続ける。
「燃料を多く積んだ状態でソフトコンパウンドを履いて何周か走ったけど、ここは高速コーナーが多いためにタイヤの摩耗が激しく、いつだってタイヤマネジメントが難しい」
なおフェラーリのペースについては「毎週末速いんだから驚くことじゃないよ」と心配する素振りは見せなかった。
強力なトップスピードは健在ながらも、レッドブルはフェラーリに対して低速コーナーで大きく遅れた。
更なるアップグレードで一歩前進したメルセデスも背後から着実に迫ってきており、レッドブルは少なからず長い夜を過ごす事になりそうだ。
2022年のF1イギリスGP初日をトップで締め括ったのはカルロス・サインツ(フェラーリ)。2番手ルイス・ハミルトン(メルセデス)を0.163秒差で退けた。3番手には0.176秒遅れでランド・ノリス(マクラーレン)が続く結果となった。
3回目のフリー走行は日本時間7月2日(土)20時から、公式予選は同23時から1時間に渡ってシルバーストン・サーキットで開催される。