角田裕毅が抱えた「弱点」の改善に取り組むとリカルド、自身のクルマの「幾つかの問題」だけでなく
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7月5日(金)の2024 F1第12戦イギリスGP初日プラクティスを19番手で終えたダニエル・リカルド(RBフォーミュラ1)は、ダウンフォースに関する「幾つかの問題」と合わせて、角田裕毅が抱えた「幾つかの弱点」についても改善に取り組んでいくと振り返った。
FP1ではスピンにより角田裕毅がセッションをほぼ丸ごと失い、終盤に雨が降ると予想されていたため、FP2ではRBを含めて誰もが慌ただしく別個のプログラムに取り組むこととなった。結果、タイムシートから読み取れるものは限られ、シルバーストンでの初日は何かを学ぶのに難しい1日となった。
「確かに今日はトリッキーだった。FP2でトリッキーな状況に見舞われたことに関しては幾つかの解決策を見つけたんだけどね。ダウンフォースに関して問題があったんだ。要するに、他の人たちに比べてグリップがなかったんだ」とリカルドは振り返る。
「セッション中に幾つかの問題がクルマに見つかったのは、ちょっと残念だった。もちろん、できる限りのことはやったけど、おかげで僕らの本当のペースがどれくらいかハッキリしなかったからね」
「でも同時にユーキを見て、他にもチームとしてやるべきことがあると感じた。もちろん、自分のクルマを仕上げるのもそうだけど、ユーキの方で見られた幾つかの弱点についても取り組んで、明日に向けてクルマをもっと改善していくつもりだ」
ダウンフォースとグリップに関する問題はFP3までに解決できるものなのだろうか? それとも問題の原因を完全には理解できていない状況なのだろうか?
「まだ判明したばかりの問題ではあるけど…明日には良くなるんじゃないかな! データをもう少し分析すれば何が原因なのかハッキリすると思う。チームの方もすぐに問題を確認したみたいだしね」とリカルドは説明する。
「つまり、原因を突き止めるのはこれからだけど、それほど変な問題ではないと思う。今夜はやるべきことがたくさんあるけど、ありがたいことに明日もセッションがあるし。でもまぁ、今日はちょっと長い一日だった」
「(目の前にあるハースのモーターホームを見て)それに今日はニコ(ヒュルケンベルグ)が4番手だったし、変な日だった! 本当に奇妙な1日だったよ。でも大丈夫。まだ土曜の午後じゃないし、改善するための時間はあるから!」
問題を解決すれば2日目以降は争いに絡めるのか? そう問われたリカルドは「解決すれば、間違いなくそうなるはずだ」と語る。
「あとはいつものことだけど、マシンバランスを整えることだね。今は競争がかなり激しいから上手くやれれば上位に入れるし、失敗すれば後方に沈んでしまう。ま、当たり前のことだけど」
「多分ここは僕らにとって、今シーズンの中で一番得意なサーキットではないだろうけど、問題を解決できれば今日よりは上のグリッドを持ち帰れると思う」
2024年F1イギリスGPの初日FP2をトップで締め括ったのはランド・ノリス(マクラーレン)。チームメイトのオスカー・ピアストリをコンマ3秒差で2番手に退けた。3番手にはセルジオ・ペレス(レッドブル)が続く結果となった。
FP3は日本時間7月6日(土)19時30分から、公式予選は同23時から1時間に渡ってシルバーストン・サーキットで開催される。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。