レッドブル、ポール争いを絶望視「エンジンパワーが足らずストレートでかなりロスしてる」

F1イギリスGPのFP2でクラッシュを喫し、ガレージ内でセッションを見守るレッドブルのマックス・フェルスタッペンcopyright Red Bull Content Pool

日本時間7月6日(金)に行われたF1第10戦イギリスGP初日プラクティスを終えて、アストンマーチン・レッドブル・レーシングのダニエル・リカルドとマックス・フェルスタッペンがセッションを振り返った。

リカルドはトップからコンマ8秒遅れの5番手で初日を締め括ったものの、フェルスタッペンは自身のミスによってFP2では僅かに2周の走行に留まり、ノータイムで初日を終えた。

F1イギリスGP初日を終えて

ダニエル・リカルドFP1: 4位, FP2: 5位

シルバーストンとしては珍しく、今日はかなり暑かったね。開催が7月とは言え、ぼくは毎回スキー用のジャケットを持ってくる位なのに(笑)。

今日の僕らにはあまり速さがなかった。何点か改善にトライしてる部分があるから、明日はもう少しギャップを縮められると良いんだけど、今のところフェラーリとメルセデスはかなり手強そうだから、かなりステップアップしなきゃならないね。

僕らがエンジンパワーでかなり劣っているのは間違いない。その代りにコーナーで少しゲインがあるって思うかもしれないけど、トータルで見ればロスする分の方が多い位かもしれない。出来る限り頑張るつもりだけど、今の僕らには彼らと対等に渡り合えるほどのペースはないね。

今日みたいに異様に暑いコンディションの時は、可能な限りタイヤを良いコンディションにキープすることが鍵になる。ロングランでそれを上手くやれれば、日曜の決勝では僕らに流れが来る可能性がある。

予選はあんまり期待できないと思うけど、もし3列目につけれたら、タイヤを長く保たせるための方法を真剣に考えなきゃね。それが見いだせれば日曜日はチャンスが訪れると思う。あらゆる可能性を踏まえてターン1とターン2を駆け抜けられれば、きっと楽しいレースになるはずさ。

マックス・フェルスタッペンFP1: 6位, FP2: No Time

FP1でギアボックスに問題が出てしまったけど、何が原因だったのかはまだよく知らないんだ。FP2でのクラッシュについては、ハードタイヤを履いていたのに少し速く走り過ぎたのが悪かったんだと思う。コーナーを抜ける時にスピードが速すぎたんだ。

感触は良いしマシンもかなり上手く機能しているんだけど、ストレートでかなりタイムをロスしてるのが残念だね。ハードタイヤについては数コーナーしか走れなかったけど、かなり硬いしフィーリングも良くない。路面が新しくなったからかなりスムーズなんじゃないかって予想してたんだけど、かなり大きなバンプが何箇所もあるし、全然そんな事なかったよ。

高速コーナーがたくさんあるサーキットを走るのは何時だって楽しいよ。シルバーストンでのフィーリングはいつも良いんだよね。セッションが台無しになっちゃったのは理想的とは言えないけど、FP1の段階ですでに自信を持ってドライブできていたくらい感触は良いんだ。

ポールポジション争いができるレベルじゃないと思うけど、明日また色々トライしてみるつもりだ。ソフトタイヤが2セットあるのはポジティブだしね。マシンとタイヤを理解するのはFP3だけで十分可能だし、ダニエルの今日の走行データもあるし問題はないよ。


初日をトップで締め括ったのはスクーデリア・フェラーリのセバスチャン・ベッテル。2番手につけたメルセデスのルイス・ハミルトンを0.187秒差で退けた。3番手にはトップから0.357秒遅れでバルテリ・ボッタス。ハミルトンの5連覇阻止に向けて、跳馬が上々の仕上がりをみせた。

F1イギリスGP 3回目のフリー走行は、日本時間7月7日(土)19時から、公式予選は同22時からスタートする。

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