ピエール・ガスリー、尽く好機逃したソチ反省「アルピーヌとの差を縮めたい」
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アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーは「あまりに多過ぎるミス」によって尽く「好機を逃した」ロシアGPの反省を踏まえて、第16戦トルコGPでチャンピオンシップ5位を争うアルピーヌとの差を縮めたいと考えている。
ファエンツァのチームはソチ・オートドロームでの週末、立て続けに判断を誤った。予選ではガスリーの要求に反して新品のインターミディエイトを履かせずQ2敗退を喫し、決勝では最終盤の雨に際して2台にスリックタイヤを継続させた。
予選を終えたガスリーはコックピット保護デバイス「ヘイロー」を何度も何度も叩き続けて怒りを爆発させ、入賞圏外の13位フィニッシュを果たした後は深い失望をあらわにした。
アルファタウリ・ホンダは現在、アルピーヌに19点差のコンストラクター・ランキング6位につけている。
ピエール・ガスリートルコGPに向けて
絶好のチャンスを逃してしまったロシアGPを終えて、トルコGPに向けてできる限りの準備を整えて再び上位に戻るために、週末を振り返ってどうすれば良かったのかを理解しようと努力してきた。
ソチでの週末の後はフランスで家族と一緒にリラックスして過ごした。大した事はしていない。久しぶりに時差ボケになるような遠く離れた場所でのレースが控えているからね。
マーケティングやスポンサー対応にも時間を割いたけど、それ以外はいつものようにトレーニングを重ね、エンジニアと話し合って可能な限り準備を整えてきた。
イスタンブール・パークを走ったのは去年が初めてだった。面白いコーナーが幾つかあるし凄くテクニカルだし、ドライビングが難しい独特のコースで、昨年は本当に楽しかったし凄く気に入った。
トリプルレフトのターン8はまるで終わりが見えないようなコーナーだし、予選はエンジン全開だから本当にとんでもなく速いし体力的にも厳しい。かなりの間、時速270~280km/hが続くコーナーで、Gフォースは5G近い値なんじゃないかと思う。
昨年は路面のグリップが殆どなかったから思い通りにマシンをセットアップするのが本当に難しかった。ウェットはかなり大変だったけど、ドライコンディションでは良いセットアップを見つける事ができた。
実際にどうなるかは走ってみないと分からないけど、状況を改善するためにターマックが調整されているみたいだから今週末は幾らか良くなっているんじゃないかと思う。
このコースはドライブしていて本当に気持ちが良いし、幾つかのコーナーでは複数のラインを取ることができる。最高のサーキットだよ。今週末のレースが楽しみだ。競争力を発揮して目の前にいるアルピーヌとの差を縮められる事を願ってる。
トルコGPの舞台となる全長5,338mのイスタンブール・パーク・サーキットは「ディアボリカ」の愛称で親しまれる屈指の高速の複合コーナー、ターン8が有名で、ヘルマン・ティルケ最高傑作の一つとの呼声も高い。
雨の中で行われた昨年のグランプリでは、予選6番手のルイス・ハミルトンが逆転優勝を飾り、ミハエル・シューマッハが保持する史上最多タイの7度目のF1ワールドチャンピオンに輝いた。2位はセルジオ・ペレス、3位はセバスチャン・ベッテルという結果だった。
F1トルコGPは、日本時間10月8日(金)17時30分からのフリー走行1で幕を開ける。