角田裕毅、出場停止まで後4点…追加グリッド降格に加えてペナルティポイント / F1イタリアGP
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F1イタリアGPのスチュワードは9日(金)のFP2を経て、黄旗を無視したとして角田裕毅(アルファタウリ)に3グリッド降格ペナルティ及び、スーパーライセンスに付随するペナルティポイント2点を科した。
ミカ・サロを含む4名の競技審判団は2回目のフリー走行の最中に、イエローフラッグが振られていたにも関わらず「必要とされる減速を行わなかったのは明らか」だとして、角田裕毅がFIA国際競技規則付則H項第2条5項5.bに違反したと判断した。
黄旗が振られた際、エンジニアは角田裕毅に対して「ターン6で黄旗が出ているが、このラップを最後まで終えてくれ」と無線で伝えていた。ラップを放棄してピットに入るのではなく、減速しつつもフィニッシュしろとの指示だろう。
本裁定の結果、角田裕毅のペナルティポイントの累積は過去12ヶ月間で合計8点に達した。1レースの出場停止処分が下される12点まで後4点に迫った。
昨年の11月に行われたサウンパウロGPでのランス・ストロール(アストンマーチン)との接触に伴う2点の有効期限が切れるまでに4点を追加した場合、角田裕毅のスーパーライセンスは一時停止される。
角田裕毅は既に、前戦オランダGPでの5回目の戒告処分による10グリッド降格に加え、週末を前に交換したパワーユニットの降格ペナルティがあるため最後尾スタートが確定しており、今回の3グリッド降格による影響はない。
なお累積戒告による降格は昨年までシーズン中に3回と設定されていたが、今季より5回に引き上げられた。緩和された新たなルールの下で処分が下されたのは角田裕毅が初めてだ。だが、今年は昨年までとは異なる特異な事情がある。
マイケル・マシの退任に伴い今シーズンはレースディレクターが変更されただけでなく、従来は1名体制であったものがニールス・ヴィティヒとエドゥアルド・フレイタスの2名体制に改められれた。
これに伴いドライバーからは、裁定基準に一貫性がないとの批判の声が絶えない。