考え得る”最高構成”…角田裕毅、F1イギリスGPでのRB「ハイブリッドパッケージ」に期待
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角田裕毅(RBフォーミュラ1)はF1イギリスGPに持ち込まれたVCARB 01の「ハイブリッドパッケージ」に期待を抱いており、これについてダニエル・リカルドは現時点で考え得るシルバーストン向けの「最高のクルマ」であると説明する。
スペインで投入したアップグレードが不発に終わったため、RBは前戦オーストリアGPの週末を通して複数の構成をテスト。集めたデータを分析し、エンジン全開率カレンダー最上位クラスのシルバーストンに「最適化された単一の空力パッケージ」を持ち込んだ。
2つの週末を通してアップグレードについてどれだけ学んだのか?と問われた角田裕毅は「かなりの部分について学び、最終的に今週末のシルバーストンに向けてはハイブリッド・パッケージで臨むことになりました」と説明した。
「少なくともバルセロナよりは上手く機能すると自信を持っています。ここ3戦は高速コーナーが多く、僕らのクルマにあまり合っていませんでしたが、前回のレースではダニエルが良いパフォーマンスを発揮していたので、どうなるか楽しみです」
角田裕毅の言う「ハイブリッドパッケージ」について問われたリカルドは「新旧のパッケージを組み合わせた僕らのクルマにとってベストなパッケージ」であるとして、イギリスでは「2台ともがこれを使うことになる」と説明した。
「今あるものをすべて使って、シルバーストンに持ち込み得る最高のクルマになったと思ってる。自信はある。先週みたいにポイント圏内まで忍び上がっていければいいね」
グランドエフェクトカー導入3年目ということで車体開発は限界に達しつつあり、必ずしもメジャーアップグレードが利益をもたらさないことは、RBのみならずレッドブルやアストンマーチン、フェラーリを見ても明らかだ。
変更の規模が大きければ大きいほど、問題が発生した際にこれを特定するのは困難になる。
マクラーレンのように今後は、メジャーアップグレードに頼らず、細かに改良を加えていくアプローチが主流になっていくのかもしれない。
RBがスペインで投入した新型フロアは高速域でのパフォーマンス向上をもたらすと期待されたが、リアが不安定となりバランスが悪化。ミッドフィールド首位から一転、隊列に揉まれることとなった。イギリスでは新旧、どちらのフロアを使うのだろうか。