20戦を残しての早すぎる戴冠予想「最近のトトは本当にいい人なんだよね!」とフェルスタッペン

レース前グリッドで笑顔を見せるマックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)、2024年4月7日(日) F1日本GP(鈴鹿サーキット)Courtesy Of Red Bull Content Pool

まだ開幕4戦が終了したに過ぎない状況の中でメルセデスのトト・ウォルフ代表が、4度目のタイトル獲得は間違いないと述べた事についてマックス・フェルスタッペン(レッドブル)は「「最近のトトは本当にいい人なんだよね!」と笑った。

鈴鹿でのF1日本GPをポール・トゥ・ウインで制し、今季3勝目を上げたフェルスタッペンは現在、ドライバーズ・チャンピオンシップ2位につける僚友セルジオ・ペレスを13点リードしている。前戦オーストラリアGPでリタイヤを強いられたにも関わらずだ。

今季は史上最多の24戦が計画されており、計6レースのスプリントを除いてもまだ20レースが残っている。それでもウォルフは鈴鹿でのレースを経て「誰もマックスにタイトルを挑むことはできないだろう」と主張した。

「彼のドライビング、そしてあのクルマには目を見張るものがある。タイヤの扱い方を見ても分かるように、基本的に今シーズンの彼は他のどのドライバーよりも優れている」

クリスチャン・ホーナー代表に関わる疑惑を巡りレッドブルが混乱に見舞われた事を受けウォルフは、ルイス・ハミルトンの後任としてフェルスタッペンに白羽の矢を立てている。

同じRB20をドライブするペレスに12秒差、フェラーリSF-24を駆るカルロス・サインツに21秒差をつけトップチェッカーを受けたフェルスタッペンは、ウォルフの発言について問われると「「最近のトトは本当にいい人なんだよね!僕について良い事ばかり言ってくれて」と笑った。

「いやいや、分からないよ。シーズンは本当に長いからね」

「残りのシーズンのことはあまり考えたくない。1レース、1レースに取り組んでいきたいんだ。いずれ僕らにとって不利なコースも出てくるわけで、強さが発揮できると分かっているコースでは、その強みを活かしてチームとして最大限のポイントを獲得していく。それを続けていけるよう頑張っていくつもりだ」

ウォルフの予想について前戦ウィナーのサインツは「シーズン序盤の3分の1は間違いなく彼らが優位に立つと思う」としつつも、フェラーリが「1つないしは2つのアップグレード」を投じれば、より一貫してレッドブルと戦えるはずだと主張した。

ただその一方で、真っ当に戦える状態になった頃には時すでに遅しとなり、チャンピオンシップは諦めざるを得ないかもしれないと同意した。

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