トロロッソ、0.5秒のゲインが噂される新型PUに満足「スペック3を使う以上、鈴鹿では予選Q3進出が最低条件」

鈴鹿サーキットを走るトロロッソ・ホンダSTR13、2018年10月5日copyright Red Bull Content Pool

40馬力、一周あたりコンマ5秒もの飛躍的な改善を果たしたとされるホンダの最新型スペック3エンジン。新型パワーユニットで日本グランプリ初日フリー走行1に臨んだブレンドン・ハートレーは、スピードトラップで299.4km/を記録し、トップ6に名を連ねた。

トロロッソ・ホンダ勢はFP1でスーパーソフトを履かず、全力でのタイムアタックを保留したものの、ガスリーは中団グループ最速を記録した7番手エステバン・オコン(Force India)から0.482秒遅れの11番手。続くFP2ではスーパーソフトを履いたハートレーが7番手オコンから0.467秒落ちの10番手タイムをマークした。

40馬力といった数値はにわかには信じがたいが、トラック上でのパフォーマンスはそれが誇張ではないと語りかけてくる。チーム内関係者の鼻息も荒い。チーム代表を務めるフランツ・トストは、鈴鹿での予選では最終Q3に進出することが最低ラインだと語る。

「スペック3エンジンを使う以上、予選ではQ3に進出しなければならない。ザウバーはコンストラクターズ選手権で猛追してきており、我々は彼らの前に留まる必要がある。これが鈴鹿でのターゲットだ」

アルファロメオ・ザウバーは新人シャルル・ルクレールが牽引する形で追い上げを見せており、16戦を終えて27ポイントを獲得。トロロッソ・ホンダまで3ポイント差に迫っている。

ルクレールは今回が鈴鹿初走行となるものの、マーカス・エリクソンは2009年の全日本F3チャンピオン。鈴鹿を知り尽くしており油断は出来ない。ザウバー勢はエリクソンが9番手、ルクレールが15番手で初日を締め括った。

性能向上を果たしたSTR13のポテンシャルがかなり有望である事に疑いはないものの、5日金曜の午後のプラクティスではガスリーのマシンにトラブルが発生。全90分のセッションの内75分をガレージ内で過ごす事となった。現時点では原因の発表はないものの、燃料関連のトラブルと見られている。

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