トロ・ロッソ、技術責任者のジェームス・キー離脱を正式発表…マクラーレンへの移籍が決定
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スクーデリア・トロロッソは2月22日、技術責任者を務めていたジェームス・キーの離脱を正式発表した。ジェームス・キーはトロ・ロッソとの契約が満了を迎える2019年3月23日を以てファエンツァのチームを離れ、マクラーレンへと移籍する。
ジェームス・キーの後任には、副テクニカル・ディレクターを務めているジョディー・エジントンが3月25日付けで昇格。トロロッソ・ホンダの今季マシン「STR14」及び、2020年シーズン仕様マシンの開発において陣頭指揮を執る。一方のジェームス・キーは、同じく25日付けでマクラーレンF1チームのテクニカル・ディレクターに就任する。
衝突から半年を経て合意
実力派エンジニアとして高く評価されているジェームス・キーは、テクニカルディレクターという肩書で2012年以降のトロ・ロッソF1マシンの設計を指揮してきた。だが、昨年7月末にマクラーレンが突如としてジェームス・キーの引き抜きを発表。シーズン途中にして、ライバルチームに移籍する事が明るみに出た。
ところが、トロ・ロッソのフランツ・トスト代表が反発。キーとの間には長期的な契約があると主張し、移籍の事実はないと否定した。当時トロ・ロッソは、マクラーレンとの間でジェームス・キーの移籍に関して交渉を進めていたものの、話がまとまる前に、マクラーレン側が一方的に移籍完了をメディアにリークしたのが原因であった。
中堅チームを渡り歩いてきたジェームス・キーにとっては、ホンダエンジンの供給を受け、ワークスチームとして活動する事に心を踊らせていたものの、トロ・ロッソは2019年より、リアエンドをはじめとするコンポーネントの大半をシニアチームであるレッドブル・レーシングから購入する事を決定。ジェームス・キーは、設計の自由度が減ることを危惧し移籍を模索した。