ランド・ノリスを襲った強盗逮捕、警察が異例措置…盗まれた数千万円相当の時計画像を公開
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ユーロ2020の決勝観戦後のランド・ノリス(マクラーレン)を襲った強盗が無事に逮捕された。ロンドン警視庁は追求に向け、盗まれた時計の画像を公開するという異例の措置を採り、情報提供を呼びかけている。
シルバーストンでの母国F1イギリスGPを1週間後に控えた7月11日(日)23時50分過ぎ、21歳のイギリス人ドライバーはウェンブリー・スタジアムを出てラザフォード通り近く駐車場に戻ったところ2組の男に声をかけられ、そのうちの一人が腕時計を盗って逃げた。
警官が事件現場に駆けつけた際、容疑者は既に立ち去った後であったが、丁度イギリスGPの決勝レースが行われた7月18日(日)に、リバプールで24歳の男が強盗の疑いで逮捕された。
ロンドン警視庁によると警官が現場に到着した際、事件の様子をドライブレコーダーで撮影したと説明していた人物がいたそうだが、詳細を伝える前に去ってしまったとの事で、警察はこの人物から映像を入手したいとして情報提供を呼びかけている。
更に警察は、盗難された時計の画像を公開するという異例の措置を採った。それはこの時計が極めてレアなモデルで流通量が少ないためだ。
当初、ノリスが盗まれたのはリシャール・ミルRM11-03と見られていたが、実際にはリシャール・ミルRM67-02のカスタムモデルである事が分かった。
これは同ブランドの中で最軽量の自動巻きウォッチで、地板やブリッジにチタンを、ローターにはカーボンを、そしてストラップにエラスティックバンドを採用する事で重量を僅か32gに抑えている。
小売価格は公表されていないが、日本円で概ね3,000~4,000万円程度で取引されている。
F1ドライバーとしてはノリスの他に、アルピーヌのフェルナンド・アロンソやアルファロメオのキミ・ライコネンが同じモデルを所有している。