命を救ってくれてありがとう…ロマン・グロージャン、事故から4日を経て救助チームに感謝告げるべくパドックへ
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ハースF1チームのロマン・グロージャンが衝撃的なクラッシュから4日を経て、事故が発生したバーレーン・インターナショナル・サーキットに戻ってきた。奇跡的に命を救われる格好となった3児の父は、自身の命をつないでくれた関係者全員に感謝を伝えて回った。
11月29日に開催されたレースでは、ハースVF-20が鉄製ガードレールに激突。車体は真っ二つに分断され、グロージャンはマシンと共に巨大な炎に巻かれたが、幸いにも両手の甲に火傷を負ったのみで事なきを得て、3泊4日の入院を終えて12月2日午前に退院。サクヒールGPの開幕を翌日に控えた3日にパドックに戻ってきた。
小松礼雄チーフエンジニアやギュンター・シュタイナー代表に迎え入れられ自身のホームへと戻ったグロージャンは、レースエンジニアを務めるドミニク・ヘインズと抱き合い無事の再会を喜んだ。グロージャンの妻マリオンは小松CEと感傷的なハグを交わした。
レースエンジニアのドミニク・ヘインズと抱き合うロマン・グロージャン
ロマン・グロージャンと小松礼雄チーフエンジニア
ロマン・グロージャンとギュンター・シュタイナー代表
真っ先に現場へと駆けつけ消火活動を行ったのは、危険を顧みずコースを横断したタヘル・アリ・タヘルとジョビー・マシューだった。グロージャンは「僕の命を救ってくれてありがとう」と感謝を伝え、サイン入りのレプリカヘルメットを贈った。
タヘル・アリ・タヘルとジョビー・マシューにレプリカヘルメットを贈るロマン・グロージャン
メディカルカーをドライブしていたアラン・ファン・デル・メルヴェやイアン・ロバーツ医師、F1レースディレクターのマイケル・マシ、そして救助に携わったマーシャル、メディカルスタッフらとも面会し「ありがとう。警告を促すために旗を振ってくれてありがとう。危険を顧みずに助けに来てくれて、助けようとしてくれて本当にありがとう」と、全員に感謝の気持ちを伝えた。
アラン・ファン・デル・メルヴェ、ロマン・グロージャン、イアン・ロバーツ医師
またグロージャンは事故現場のバリアが強化された事について、マイケル・マシに「バリアを変更してくれて嬉しいよ」と声を掛けた。
グロージャンの乗るモノコックが突き刺さったターン3のガードレール前に新たなタイヤバリアを追加するなど、国際自動車連盟(FIA)はサクヒールGPを前にコースの安全性向上のために幾つかの変更を加えている。
I’m not crying, you are 🥺
Amazing scenes as @RGrosjean meets those who got him to safety 🙏#HaasF1 pic.twitter.com/XehGe3HGsT
— MoneyGram Haas F1 Team (@HaasF1Team) December 3, 2020