タチアナ・カルデロン、初のインディカーテストを完了「今後の展開に期待したいです」ヒルデブランドも太鼓判
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タチアナ・カルデロンが米国オハイオ州現地7月6日(火)にAJフォイト・レーシングでのインディカーマシンの初テストを終えた。2.238マイルのミッドオハイオ・スポーツカーコースで87周を重ねた。
これは全日本スーパーフォーミュラ選手権参戦に際してカルデロンの個人スポンサーとなったROKiTがきっかけだった。同じくROKiTの支援を受けるAJフォイトは14号車ダラーラ・シボレーを提供し、J.R.ヒルデブランドがドライビングコーチを務めた。
Whether it’s racing or testing, life is always better at the track 🏁
Fun day testing @Mid_Ohio with @TataCalde and our team!
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— AJ Foyt Racing (@AJFoytRacing) July 6, 2021
iRacingでの事前テストを経て実車に乗り込んだカルデロンは「今日は本当に楽しかったです。チャンスを与えたくださったAJフォイト、ROKiT、そしてインディカー・シリーズに感謝します。彼らと共に仕事ができたことを嬉しく思います」と語った。
「インディカーのステアリングを握るのは今回が初めてですが、今日の出来には本当に満足しています。チームは私をスピードに乗せるために素晴らしい仕事をしてくれました。一歩一歩少しずつ改善していき、最終的にはラップタイムもかなり良くなったと思います」
「全体として本当に良い経験になりました。特にクルマのパワーとブレーキ性能に感銘を受けました。エアロスクリーンも私にとっては新しい経験でした」
「今後の展開に期待したいと思います」
また、J.R.ヒルデブランドはカルデロンの走行について「素晴らしい仕事だった。アプローチはプロフェッショナルで、ラップ毎にゲインを見つけていき、決して大きなミスをしなかった。彼女の役に立てて良かった!」と振り返った。
28歳のコロンビア人ドライバーは2010年にスター・マツダ(現インディプロ2000)でシングルシーターデビューを果たし、その後欧州F3やGP3シリーズ等を経て2017年にザウバーのF1開発ドライバーに就任。2020年にはDRAGO CORSEから女性ドライバーとして初めてスーパーフォーミュラへの参戦を果たした。
インディカーは他のモータースポーツに先んじて男女平等に向けた取り組みを進めていた事もあり、ダニカ・パトリックやシモーナ・デ・シルベストロ、ピッパ・マンと言った多くの女性ドライバーが活躍する場であったが、近年はフルタイムの女性ドライバー不在の時代が長く続いており、カルデロンには大きな注目が集まっている。
A little installation lap complete… @TataCalde @AJFoytRacing @IndyCar @F1 #womeninsport @WSeriesRacing pic.twitter.com/NGtvA6q9ql
— ROKiT (@rokit) July 6, 2021