優勝してもシャンパンファイトは許されず静寂のセレモニー? 今季F1で廃止・変更される様式
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先行してレースを再開させたインディカー・シリーズやNASCARがそうであったように、7月5日のシーズン開幕が予定されているF1もまた、優勝後のセレモニーなど、これまでファンから親しまれていたイベント内のキャンペーンスタイルを見直す事になる。
観客のいないスタンド席。苦しいレースを戦い抜いてトップチェッカーを受けた後の静寂。ハグは禁止で、気分が高揚してもハイタッチではなく”肘タッチ”…レースそのものは変わらないまでも、これに付帯する様々な状況やイベントなどは新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策のために変更あるいは廃止される。
F1のスポーティング・ディレクターを務めるロス・ブラウンはF1.comとのインタビューの中で「これまで慣例を続けることはできない」と述べ、ウイルス検査やソーシャルディスタンスの確保、マスクやフェイスシールドなどの個人用防護具(PPE)の装着以外にも、観戦を防ぐために様々な様式を見直す考えを示した。
ロス・ブラウンは具体的として以下の5項目を挙げた。
- 表彰台セレモニー
- スタート前セレモニー
- トロフィーの手渡し
- グリッド・キッズ
- ドライバーズパレード
人が”密”となるセレモニーはゼロベースで見直される。レース前の国歌演奏や、優勝後にポディウムで行われる恒例のシャンパンファイトは望めそうにない。代わりに、グリッド上にマシンを並べて何らかのイベントを行う事を検討しているという。
無観客レースとなるため、レース前のドライバーズパレードは用をなさない。代替案として、個々のドライバーへのインタビューが計画されている。無論常にマスクを着用するであろう事から、彼らの素顔を見る機会もなさそうだ。グリッド・キッズはビデオ出演という形での登場が予定される。