ピエール・ガスリー、FP2失いながらも今季6度目のTOP6!決勝に向けては「角田裕毅のデータが頼みの綱」
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アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーは、パワーユニット異常の影響でFP2を失いながらも、26日(土)のF1シュタイアーマルクGP公式予選で6番手タイムを刻み、今季6度目のトップ6入りを果たした。
初日FP2を前にホンダがパワーユニットに異常を感知した事で、ガスリーはその個体でセッションに参加してPUを壊してしまうリスクを避けるためFP2を欠場した。結局2日目に向けて今季3基目のMGU-Kが投入された。
予選Q3で刻んだ1分4秒236は、3番手ルイス・ハミルトン(メルセデス)まで0.169秒という差で、あと1000分の68秒速ければシニアチームのセルジオ・ペレスを押しのけ5番手に立っていた程、競争力あるものだった。
今シーズンは各プラクティスの時間が3分の2に削減されているためフリー走行が持つ意義は例年以上に大きく、逆に失ってしまうとその分痛手となるだけに、予選を振り返ったガスリーはプレッシャーから開放されたような安堵した表情で「今日は本当に満足だよ」と語った。
「昨日のFP2で走れなかったから楽にいかないだろうって覚悟してたけど、クルマは週末を通して信じられない位に素晴らしく、自信を持って予選に入れた。今日はそれを結果で示せたと思う」
「Q1を1セットで突破できた点も良かったし、フロントローとの差もコンマ数秒と凄く近かった。チームの仕事ぶりには本当に感謝してるし、毎週末に渡って改善できているのも凄く嬉しい」
「本当にエキサイティングだし、後は兎に角プッシュし続けるだけだ。不可能な事は何もない。明日が楽しみだよ」
FP2を欠席した事でガスリーはロングランを十分にこなせていない。つまり、決勝に向けてはチームメイトの角田裕毅が収集したロングランデータが頼みの綱となる。
「僕らには昨日のユーキのロングランデータしかないから明日のレースは未知数だし、気温という点でも簡単にはいかないと思う。デグラデーションもかなり大きいみたいだし、(明日に向けて)膨大な仕事をこなさなきゃならないのは間違いないだろうね」
「雨が降るかもしれないって話だから、ひょっとすると全てひっくり返るかもしれないけど」
「ソフトコンパウンドでスタートするという点に関しては他の多くのライバルと同じだけど自信はある。今夜はユーキのデータを注意深く分析して、できるだけ多くの事を理解して明日に備えるつもりだ」
ポールポジションはマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)。2番手はバルテリ・ボッタス(メルセデス)。3番手はルイス・ハミルトン(メルセデス)という結果となった。
2021年 F1シュタイアーマルクグランプリ決勝レースは、日本時間6月27日(日)22時にスタート。1周4326mのレッドブル・リンクを71周する事でチャンピオンシップを争う。