F1スペインGP:メルセデス弱点露呈でレッドブル・ホンダ有利か?「100」を巡るフェルスタッペンとハミルトンの接戦に期待

レッドブル・ホンダRB16BとメルセデスW12のリア、2021年5月2日F1ポルトガルGP決勝レースにてCourtesy Of Red Bull Content Pool

レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは3戦を消化した現時点でのRB16BとW12のパフォーマンスは互角であり、第4戦スペインGPでは最適なセットアップを見出した者が先行すると考えている。

バーレーン、イモラ、アルガルベと、様々な特性を持つコースでの週末を経てきた事で、各車が得意とするコース、苦手とするコンディションが徐々に明らかになりつつある中、次戦はマシンの総合力が試されるカタロニア・サーキットで行われる。

フェルスタッペンは3戦を終えてドライバーズランキング首位を守るルイス・ハミルトン(メルセデス)と8点差の2位に付けているが、先週末のポルトガルと比較してカタロニアはより”自分達の好み”のコースだと見ているようだ。

順位 ドライバー 国籍 チーム
1 ルイス・ハミルトン イギリス メルセデス 69
2 マックス・フェルスタッペン オランダ レッドブル 61
3 ランド・ノリス イギリス マクラーレン 37
4 バルデリ・ボッタス フィンランド メルセデス 32
5 シャルル・ルクレール モナコ フェラーリ 28
6 セルジオ・ペレス メキシコ レッドブル 22
7 ダニエル・リカルド オーストラリア マクラーレン 16
8 カルロス・サインツ スペイン フェラーリ 14
9 エステバン・オコン フランス アルピーヌ 8
10 ピエール・ガスリー フランス アルファタウリ 7

フェルスタッペンはF1初優勝を飾った思い出の地での週末に先立ち「僕らにとっては良いコースだと思う」と述べ「バルセロナはポルトガルと違ってグリップレベルが普通のコースだから、クルマの真のペースが明らかになると思う」と続けた。

「コース自体は本当に素晴らしく、誰もが熟知してるコースだ。今年の初めに父と一緒にGTカーで走ったけど本当に楽しかったから、今回も楽しみにしている」

「メルセデスとの開発競争については、残りのシーズンでもこのレベルを維持できるようにしなきゃならないし、週末毎に改善し続ける必要がある。たとえ勝ったとしても、レースウイークエンドから学べる事はたくさんあるし、完璧なんてものは存在しないんだから、戦い続けられるように隅々まで目を光らせている」

真の実力が試される一戦になると考えているのはチーム代表も同じだ。

クリスチャン・ホーナーは前戦を終えて「各車の強みと弱みがどこにあるのかが徐々に明らかになってきたが、ポルトガルは気温や風、滑りやすいターマックなど、コンディションがかなり異常だった。バルセロナでは更にハッキリするだろう」と述べ、フェルスタッペンと同様の見解を示している。

Courtesy Of Red Bull Content Pool

ハミルトンとやり合うフェルスタッペン、2021年5月2日F1ポルトガルGP決勝レースにて

ポルトガルGPはいずれが勝ってもおかしくないタイトな争いであったが、メルセデスが勝利を手にした一因は、グリップが低いとの不満の矛先が向けられた路面にあったと推測される。

開幕バーレーンが顕著であったが、W12はリアのオーバーヒートに悩まされており、第2戦エミリア・ロマーニャでは低い気温に、そして前戦ポルトガルではスムーズ過ぎる路面に救われた部分が少なからずある。だがカタロニアはタイヤへの負担が大きく、メルセデス自身もこの点に同意する。

メルセデスのトト・ウォルフ代表はカタロニア・サーキットについて「ここではリアタイヤのマネジメントが重要な鍵となるが、今シーズンはこれまでのところ我々はこの点で上手くやれていない」と懸念を示した。

更にトラックサイド・エンジニアリング担当ディレクターを務めるアンドリュー・ショブリンは「彼らを引きちぎる事はできないだろうし、レースの結末は読めない。正直言って、これまでと同じような展開になると思うが、私は少しばかりタイト差が増すと考えている」と述べ、これまで以上に厳しいレースになる可能性があるとの考えを示した。

ただし、それがリザルトという表面的な差となって表れるかどうかは別の話だ。英国ブラックリーの常勝チームは少しずつ弱点を克服しつつある。フェルスタッペンは「とは言えメルセデスもかなり手強いだろうから、今回も凄い接戦になると思う。ベストなセットアップを見つけた方が上にいく事になるだろうね」と付け加えた。

ハミルトンとスペインとの相性は良く過去に5勝を挙げており、今回勝ち星を重ねればミハエル・シューマッハの記録に並ぶ事になる。更にF1ドライバーとして前人未到の通算100回目のポールポジションが懸かかる一戦となるが、「100回」というマイルストーンに挑むのはハミルトンだけではない。今回のスペインはフェルスタッペンにとってレッドブル移籍後100回目の記念レースとなる。

「正直なところ100レースなんてあっという間で、既にこんなにレースをしていたなんて思いもよらなかった! 間違いなく少し歳を取ったってことだね(笑 これ程長くチームの一員でいられる事を嬉しく思う」とフェルスタッペンはこれまでのレッドブルでのキャリアを振り返った。

「チーム全体の雰囲気は素晴らしく、誰もがやる気とエネルギーに満ち溢れている。仕事上の関係はもちろんだけど、それに加えてコース外でも本当に仲が良いし、楽しい時間を過ごしている」


昨年のグランプリでは、ルイス・ハミルトン(メルセデス)がポール・トゥ・ウインを果たし、ミハエル・シューマッハが所持していたF1史上最多表彰台記録を156回に更新した。2位はマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)、3位はバルテリ・ボッタス(メルセデス)という結果だった。

F1スペインGPは、日本時間5月7日(金)18時30分からのフリー走行1で幕を開ける。

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