角田裕毅、ペースに手応え得るも燃圧問題で無念リタイヤ「フラストレーションが溜まる週末だった」

2021年5月9日のF1スペインGP決勝前のグリッドを歩くアルファタウリ・ホンダの角田裕毅Courtesy Of Red Bull Content Pool

自身にとって馴染み深いカタロニア・サーキットでのF1第4戦スペインGPは、アルファタウリ・ホンダの角田裕毅にとって忘れ去りたい週末となった。

自身のパフォーマンス不振を棚に置いたチーム批判と受け取られ、大きな波紋を呼び謝罪を余儀なくされた物議発言を経て16番グリッドからレースに臨んだ角田裕毅は、1周目に2ポジションダウンと後退した。

だが、AT02のハイペースを武器に2周目にジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)を、そして5周目にミック・シューマッハ(ハース)を交わして直ぐにポジションを奪還。巻き返しに向けてまずまずのスタートを切ったが、6周目のターン10でマシンストップに見舞われリタイアを余儀なくされた。今回唯一のDNFだった。

自身の手に負えない理由によって早々にレースを終える事となった角田裕毅は「僕にとってはフラストレーションが溜まる週末となってしまいました」とバルセロナでの3日間を振り返った。

「スタート時のペースが本当に良かったので完走できず残念ですが、僕には為す術がありませんでした」

「まだ何が問題だったのか分かっていませんので、ガレージに戻ってから調査を行い、エンジニアたちと一緒に洗いざらい分析するつもりです」

「今は次のモナコに頭を切り替えて、初のモナコでのレースを楽しみにしたいと思います。何しろF1のアイコン的なサーキットですので胸が高まります」

ホンダF1の現場統括責任者を務める田辺豊治テクニカル・ディレクターは角田裕毅のリタイヤについて「燃料圧力の低下が発生したため」と説明し、詳細な原因ついては「チームと一緒に早急に解析を進めていく」と約束した。

リザルトが云々という事ではなく、ルーキーとしては可能な限り走行を重ねて経験を積むことが重要という点でリタイヤは非常に手痛いが、モンテカルロでの伝統の一戦での活躍に期待したい。

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