F1キャリア「初の挫折」を味わう困惑のピアストリ、優勝を争うノリスとは対照的に”理解が及ばぬ”レベルの苦戦
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F1第10戦スペインGPを7位で終えたオスカー・ピアストリ(マクラーレン)は、シングルラップペースとレースペースのいずれもが奮わないという、現時点で”理解が及ばぬレベルの苦戦”に直面するのは「キャリアの中で初めてのこと」だと語った。
ピアストリはカタロニアサーキットでの週末を通じてチームメイトに一貫して遅れを取った。ランド・ノリスがポールポジションを獲得し、レースでマックス・フェルスタッペンと優勝争いを演じたため、ピアストリの苦戦は一層、色濃く浮かび上がった。
ピアストリはトラックリミットとコースアウトにより予選Q3をノータイム10番手で終えると、レースではフェラーリ勢を攻略できず、セルジオ・ペレス(レッドブル)とアルピーヌ勢を抑えて7位でフィニッシュするのが精一杯だった。
クルマを降りたピアストリは「難しい週末だったのは間違いない」と振り返った。
「レースに向けては7位が現実的だとは思っていたけど…。終盤にカルロス(サインツ)にかなり迫ったとは言え、全体的に今週末はペースが上がらなかった」
「どうしてそうなったのか理解する必要がある。予選でここまで後ろに下がってしまうと、本当に厳しい状況に追い込まれてしまう。だから…原因を突き止めなきゃならない」
レースで思うように順位を挽回できなかったのはピエール・ガスリー(アルピーヌ)の攻略に手間取ったためだった。カタロニア・サーキットでのアルピーヌはシーズン序盤からは想像し得ないほどに速く、2台揃ってポイントを持ち帰った。
週末を通して苦戦の原因の手がかりは見つかったのだろうか? そう問われたピアストリは深く悩み込んだ後、「ある意味ではあるし…、ないとも言える。そんな感じかな」と答えた。
「いくつかのことは説明できるけど、いくつかのことは今のところ、あまり意味が分からないと言うべきかもね。まだそこまで詳しく調べてはいないんだ」
「所々にヒントはあると思うけど…、今回の苦戦の規模は現時点で理解できる範囲を超えていると思う。だから、どうしてこんなことになったのかを理解しなきゃならない」
2024年F1第10戦スペインGPでは、2番グリッドからスタートしたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がランド・ノリス(マクラーレン)を2.219秒差で退け今季7勝目を上げた。
シュピールベルクに位置するレッドブルリンクを舞台に行われる次戦オーストリアGPは6月28日のフリー走行1で幕を開ける。