ルイス・ハミルトン「基本的にハーフスロットル」最後尾から”上位勢”並のペースで4位挽回も過熱で後退
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メルセデスのルイス・ハミルトンは5月22日(日)に行われたF1第6戦スペインGPの序盤にケビン・マグヌッセン(ハース)と接触してパンクに見舞われた。緊急のピットインを強いられた事で開始早々に最後尾にまで転落した。
7度のF1ワールドチャンピオンはチームにリタイヤを提案するも、入賞のチャンスはあるとしてレースエンジニアのピーター・ボニントンに尻を叩かれた。その後は印象的なペースでフィールドを駆け上がっていき4番手にまで巻き返した。
だが、オーバーヒートしたマシンを冷却するためにリフト&コーストを余儀なくされ、ラスト2周でカルロス・サインツ(フェラーリ)に前を許した。エンジニアリング・ディレクターを務めるアンドリュー・ショブリンはハミルトンのマシンにウォーターリークが発生していたと明かしている。
基本的にハーフスロットル、過熱で後退
ルイス・ハミルトン決勝: 5位, グリッド: 6番手
舞い戻ってこれた事、この改善をもたらすために集中して素晴らしい仕事をしてくれたチームに対して兎に角、感謝している。
レース中はクルマの感触が本当に良かった。ペースも上位陣に近づいてきたし本当に嬉しい。
スタートでパンクしてしまったのは兎に角、不運だったけど諦めなかった。それが僕らの仕事だからね。
今日は予報よりも遥かに暑く、誰もがマシン的にキツかっただろうと思う。冷却のためにレース終盤は基本的にハーフスロットルで走らなきゃならなかったし、ストレートではエンジンにフレッシュな空気を送り込むためにガッツリとアクセルを戻さなきゃならなかった。
頑張って巻き返してきただけに、最終的にサインツに対してポジションを失ったのは本当に悔しかった。
最初は前のクルマから30秒以上も離された最後尾だった。まさに無人の世界だよ。これほどまでに離されるのは本当に辛いことだけど、とにかく気を引き締めてプッシュし続け、前進し続け、そして上を目指していくしかない。
まだバウンシングは起きているけど、ストレートで揺れる事はなくなった。コーナーではまだ発生してるけど以前ほどじゃない。チームのみんなが一生懸命に頑張ってくれているから、いずれ解決できると思う。
もしスタート直後のアクシデントがなければ、最終的に何位でフィニッシュしていただろうね。上位勢と似たようなペースがあると分かって良かったよ。
5月22日(日)にカタロニア・サーキットで行われた2022年F1第6戦スペイングランプリ決勝レースでは、2番グリッドのマックス・フェルスタッペンが逆転優勝。2位にセルジオ・ペレスが続きレッドブルが今季2度目の1-2フィニッシュを飾った。3位表彰台にはジョージ・ラッセル(メルセデス)が滑り込んだ。
モンテカルロ市街地コースを舞台とする次戦モナコGPは5月27日のフリー走行1で幕を開ける。