ピエール・ガスリー、2戦連続でハースから貰い事故…毎戦のクラッシュに怒りと失望

クラッシュに巻き込まれマシンを失い、スクーターでピットに戻るトロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーcopyright Red Bull Content Pool

バーレーンGP以来のポイント獲得を目指しバルセロナでのレースに挑んだピエール・ガスリーであったが、同じフランス国籍を持つロマン・グロージャン(Haas)からのもらい事故によって、1ラップすら走り終えられずにリタイヤを強いられた。

5月13日(日)に行われたF1スペインGP決勝レース1周目の3コーナー。乱流によって急激にダウンフォースを失ったグロージャンがマシンの制御を失い単独スピン。後続のガスリーとニコ・ヒュルケンベルグ(Renault)を巻き込む多重クラッシュが発生した。

先週の第4戦アゼルバイジャンGPでは、時速300km超の高速走行中に同じハースのケビン・マグヌッセンから幅寄せを喰らい接触。コンクリートウォールへと追いやられた。また第3戦中国GPでは、チームメイトのブレンドン・ハートレーとの同士討ちを喫しマシンを破損。3戦連続で接触事故が続いている。

早々にレースを終えたガスリーは「毎週のようにインシデントに苛立ってる気がする」と怒りを顕に。1戦、1戦に全力投入しているだけに、1周を走ったのみでレースを終えることが我慢ならないのだという。

F1スペインGP決勝を終えて

ピエール・ガスリー決勝: リタイヤ, グリッド: 12位

ポイント圏内まで後2つの12番グリッドからスタートしたわけだから、入賞してポイントを得ることが目標だったのは言うまでもないよ。ツイてないことに、その目標を成し遂げられなかった。残念だよ。まだシーズン5戦目だって事は分かってるけど、チャンスを逃したことに変わりはないからね。

オープニングラップでのロマンとのクラッシュは本当に厄介だった。ニコのイン側にスペースを見つけたからそこを目掛けて走って、出来る限りコーナーをカットして衝突を避けようとしたんだけど、突然彼のマシンが僕らの方向に戻ってきたんだ。おかげで僕とニコのレースは終わってしまった。なんだか、毎週のようにインシデントに苛立っている気がするよ!

ライバルとバトル出来ずにレースを終えることになって本当に残念だよ。良いリザルトを目指していたしね。クラッシュの衝撃は大きかったけど、僕は大丈夫だよ。でも、ポイントを賭けて戦えるように毎週頑張ってるわけだから、僅か1周でレースを終えるなんて、だただたガッカリさ。

とは言え、今はもう落ち着いてるよ。来週のテストに集中しなきゃならないからね。


ガスリーが大人の対応をみせた一方、グロージャンは「チームメイトとの接触を避けただけ。僕には何も出来なかった」と弁明。自身も被害者だと主張したが、スチュワードはグロージャンに非があるとしてグリッド降格処分を言い渡した

レースは、ポールシッターのルイス・ハミルトンが圧巻の走りを見せ今季2勝目を手にした。バルテリ・ボッタスが2位に続きメルセデスAMGが1-2。3位表彰台にはレッドブルのマックス・フェルスタッペンが滑り込んだ。

F1スペインGP特集

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