アルファタウリ、暑さに翻弄されたF1スペインでのAT03…角田裕毅がもぎ取った”満額”の1ポイント
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アルファタウリのフランツ・トスト代表はF1第6戦スペインGPを終えて、週末の不振の原因は暑いコンディションにあったとして、ハンガリーを含むこの先に控える高気温が予想されるレースに向けて原因究明が必要だと訴えた。
エースのピエール・ガスリーはランス・ストロール(アストンマーチン)との接触によって車体を損傷。ダウンフォースを失った手負いのクルマで13位フィニッシュした。角田裕毅は堅実にレースを戦い10位フィニッシュと、貴重な1ポイントを持ち帰った。
前日の予選では揃ってダブルQ2敗退を喫した。抜けないバルセロナでは致命的だった。トスト代表はこの日のリザルトについて、1ポイント以上を手にする事は不可能だったとの考えを示した。
「今週末は本当に厳しく、クルマに苦戦していた」とトスト代表。
「特にリアタイヤのオーバーヒートに悩まされ、昨日の予選では良いパフォーマンスを発揮することができなかった。その結果、今日は13番手と14番手からのスタートとなった」
「幸いにも2人のドライバーは良いスタートを切り、ユーキが11番手、ピエールが12番手で1周目を終えた。序盤のソフトタイヤのレースペースはまずまずだったが、数周を経て3ストップ戦略で行く事を決め、ユーキを呼んでミディアムタイヤに変更した」
「だが彼はこのコンパウンドでタイヤを温めるのに少し苦労したようで、アロンソに対して数秒を失う事になった」
「最後は再びソフトに戻して1ポイントを獲得してレースを終えた。予選で苦労した事を思えば、今週末はこれ以上の成果は挙げられなかっただろうね」
「ピエールに関してはリアの不安定さに悩まされ、今回のレースではポイントを争うことができなかった。序盤にフロントウイングにダメージを負った事で、パフォーマンスに悪影響が出ていた」
「今後はブダペスト(ハンガリー)など、高い気温が予想されるレースが続くから、暑いコンディションになるとパフォーマンスが低下する理由について理解し、クルマを過去のレベルに戻すために洗いざらい分析する必要がある」
「次はモナコだが、例年、我々はあそこで良いパフォーマンスが発揮できているから、今年もそうであって欲しいものだね」
テクニカルディレクターを務めるジョディ・エギントンは「既に幾つかのアイデアはある。次のイベントで必ずや立ち直れると期待している」と述べ、マシンの競争力を回復させる筋道が見つかったと付け加えた。
5月22日(日)にカタロニア・サーキットで行われた2022年F1第6戦スペイングランプリ決勝レースでは、2番グリッドのマックス・フェルスタッペンが逆転優勝。2位にセルジオ・ペレスが続きレッドブルが今季2度目の1-2フィニッシュを飾った。3位表彰台にはジョージ・ラッセル(メルセデス)が滑り込んだ。
モンテカルロ市街地コースを舞台とする次戦モナコGPは5月27日のフリー走行1で幕を開ける。