メルセデス、今季初のフロントロー独占「アップデートが機能しタイヤの扱いで一歩前進」

F1スペインGP予選で1-2体制を築いたメルセデスのルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタスcopyright Mercedes-Benz Grand Prix Ltd.

メルセデスAMGは、5月12日に行われたF1スペインGPでルイス・ハミルトンがポール・ポジションを獲得、バルテリ・ボッタスが2番手に続き、今季初のフロントロー独占を果たした。

ハミルトンにとっては今シーズン2度目にしてキャリア通算74回目のポール。100分の4秒差で惜しくも最速の称号を逃したが、ボッタスがフロントローに並んだのは今シーズン初と、こちらも健闘した。

チーム代表のトト・ウォルフは、今回持ち込んだ空力アップグレードが上手く機能していると述べ、チーム通算51回目のフロントロー独占はW09が更に速さを増した証拠だと主張した。

F1スペインGP予選を終えて

ルイス・ハミルトン予選: 1位, FP3: 1位

チームはこの数週間、パフォーマンス向上のために頑張ってくれていたから、ここにいる皆とファクトリーの人たちに心からのお礼を言いたい。改善の方法を見つけるべく、柔軟な思考で以て懸命に作業に取り組んでくれた。その一員である事を誇りに思うよ。こういうところが勝てるチーム足る所以なんだと思う。

今日の予選はすごい接戦だったね。ポールを獲るために全力で挑んだよ。フェラーリは予選まで実力を隠していたし、バルテリも凄く良い走りをしていた。フロントローという結果はチームにとって最高のリザルトだし、チームのみんなも喜んでくれると思う。

予選はいつも僕の得意とするところだけど、開幕のメルボルンから難しい予選が続いていたから、良い位置に戻れて嬉しいよ。作動領域がすごく狭いからタイヤについては継続的に学習していく必要があるけど、今日は上手くやれたよ。明日に向けてまだやるべき事がたくさんあるけど、今週末は良いスタートが切れたね。

バルデリ・ボッタス予選: 2位, FP3: 2位

悪くはないけど完璧とは言えない予選だった。最後のラップタイムはすごく接近していたけどね。そうは言っても、2台揃ってフロントローなわけだから、チームとしては完璧な結果だよ。Q3の最初のアタックでミスをしてしまったから、ちゃんと走れたのは1回だけだったんだ。良い走りだったのは間違いないけど、実際に走り終えると他にもやれた事があったんじゃないかって思うものなんだ。

今日はスーパーソフトタイヤが上手く機能してくれた。僕らにとってはソフトじゃなくこっちの方が良いタイヤだったみたいだ。タイヤの面では幾らか前進できたと言って良いだろうね。

今のところマシンのフィーリングが本当に良いんだ。レースペースという点でも良い感じだよ。ポイントの面では僕は挽回しなきゃならない立場にいるから、明日のレースではできる限り多くのポイントを狙っていくつもりだ。


シーズン第5戦F1スペインGP決勝レースは、日本時間5月13日(日)22時10分から1周4,655mのカタロニア・サーキットを66周する事で争われる。予選終了後のバルセロナは雨の予報が出ており、決勝開始までに路面に載ったラバーが全て洗い流される可能性がある。

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