大改良も出端を挫かれたRB「何かとんでもない見落としが…」と角田裕毅、巻き返し楽観視せず

プラクティスに向けて集中する角田裕毅(RBフォーミュラ1)、2024年6月21日(金) F1スペインGPCourtesy Of Red Bull Content Pool

6月21日(金)の2024 F1第10戦スペインGP初日プラクティスを15番手で締め括った角田裕毅(RBフォーミュラ1)は、「通常のペースから大幅に遅れている」としてクルマに何らかの重大な問題があるとの考えを示した。

RBは今週末、欧州ラウンドの主戦場となる伝統的なミドル~ハイダウンフォース・サーキット用に設計された新しいリアウイングを持ち込んだ。

また、新型リアウイングへと向かう空気の流れを改善するために新しいエンジンカバーを導入し、サイドポッドの前縁形状およびベンチュリートンネル入口周りの高さとフロアの形状を変更した。

Courtesy Of Red Bull Content Pool

カタロニア・サーキットを周回する角田裕毅(RB)のVCARB 01、2024年6月21日F1スペインGPフリー走行

今回のアップグレードについて角田裕毅は「期待通りに機能」しているとしつつも、「通常のペースから大きく離れているので、何かとんでもない見落としがある」とも述べ、新しいパッケージを適切にセットアップできていない可能性に言及した。

また、この問題は「容易に解決できるものではない」として、予選が行われる2日目に向けての巻き返しを楽観視していない様子を見せた。

この日行われた2回のプラクティスでRB勢は揃ってタイムシートの後方に沈んだ。一方でアルピーヌ勢は2台共がトップ10入りを果たし、コンストラクター選手権最下位のザウバーもバルテリ・ボッタスが10番手と、ミッドフィールドのライバルはRBの遥か前方につけた。

1日を総括して角田裕毅は「通常の初日と比べて難しかった」と振り返り、「望んでいたペースがありませんでした。何が欠けているのかを調査しなければなりません」と付け加えた。

レーシング・ディレクターのアラン・パーメインによると、フラップがバタつく問題が発生したことでチームはFP2に向け、リアウイングを旧スペックにロールバックした。

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カタロニア・サーキットのパドックで写真を撮るMotoGPライダーのマルク・マルケス、セルジオ・ペレス(レッドブル)、角田裕毅(RBフォーミュラ1)、2024年6月21日(金) F1スペインGP


2024年F1スペインGPのFP2をトップで締め括ったのはルイス・ハミルトン(メルセデス)。2番手にランド・ノリス(マクラーレン)、3番手にカルロス・サインツ(フェラーリ)が続き、トップ3は0.055秒という僅差の争いとなった。

FP3は日本時間6月22日(土)19時30分から、公式予選は同23時から1時間に渡ってカタロニア・サーキットで開催される。セッションの模様はDAZNフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

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