ハートレー「低速のマリーナ・ベイはトロロッソが伝統的に得意なコース」

片手を上げてファンの声援に応えるトロロッソ・ホンダのブレンドン・ハートレー、2018年F1カナダGP決勝前のドライバーズパレードにてcopyright Honda

トロロッソ・ホンダのブレンドン・ハートレーが、2018年FIA F1世界選手権第15戦シンガポールGPに先立って抱負を語った。昨年のレースでは、ダニール・クビアトがクラッシュを喫しリタイヤに終わった一方、カルロス・サインツが4位入賞を果たしている。

シンガポールGP舞台となるマリーナ・ベイ・ストリート・サーキットはエンジン全開率47%の超低速コース。80%近くにまで達する前戦モンツァと比べるとその差は一目瞭然だ。ハートレーは「マリーナ・ベイはトロロッソが伝統的に得意なコース」と語り、過去2戦とは異なり前向きなリザルトを期待している。

マリーナ・ベイは伝統的にトロロッソが得意なコース

ブレンドン・ハートレー

次のシンガポールGPをずっと楽しみにしてたんだ。僕にとっては初めてのサーキットだね。他のドライバーに聞いた話だと、シーズンで一番体力的に厳しいレースなんだってさ。コーナーの数が多くて1周が慌ただしいって事もあるけど、暑さと湿気が凄いらしい。

これまでにル・マン24時間レースとかで何度もナイトレースを経験しているから、夜のレースは特に問題ないよ。雨が降らない限り、投光照明も気にならないし。

スパとモンツァは厳しいレースだったけど、今回のマリーナ・ベイでのレースについてはトロロッソは伝統的に上手くやってきてるし、チームの誰もがパフォーマンスを発揮する良い機会だって捉えてる。

先週、シミュレーターで走ってみたんだ。バンプのある箇所や縁石なんかについて学習して、基礎的な部分については理解する事ができた。3次元化して取り込んであるからシミュレーターで再現されたトラックは正確なんだ。下地作りは出来てるから、金曜フリー走行からちゃんと走り込めると思う。

予めシミュレーションしておく事で、チームとしては色んなセットアップを試す事が出来るし、ドライバーがマシンやセットアップに良い感触を得ているかどうかを確認することができるんだ。もちろん、シミュレーターで走っても暑さは感じないしGフォースがあるわけでもないから実際の走行と100%同じってわけじゃない。でも、コースを視覚的に覚えられるし、レーシングラインを検討する上で有益だから、準備としては申し分ないんだ。

暑さ対策として、いつもより着込んだ状態でのトレーニングをしてるんだ。体調は良いから万全の状態で日曜のレースに挑めると思う。週末が本当に楽しみだよ。


シンガポールGPの戦いの舞台となるのは市街地コースのマリーナベイ市街地コース。1周5073mのコースは23ものコーナーから構成され、その内の半分が時速100kmを下回る。

昨年のグランプリでは、メルセデスのルイス・ハミルトンがF1史上初のウェットナイトレースを制し優勝。2位はレッドブルのダニエル・リカルド、3位はバルテリ・ボッタスいう結果だった。

F1シンガポールGPは日本時間2018年9月14日(金)17時30分からのフリー走行1で幕を開ける。

F1シンガポールGP特集

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