レッドブルが得意のマリーナベイ市街地コースで跳馬を抑え1-2発進!/ F1シンガポールGP《FP1》結果とダイジェスト
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アジアラウンドの始まりを告げるシーズン15戦目のF1シンガポールGPが現地9月14日にマリーナベイ市街地コースで開幕を迎え、日本時間17時30分から金曜1回目のフリー走行が行われた。
グランプリ一発目のセッションを制したのはレッドブル・レーシングのダニエル・リカルド。1分39秒711を記録してトップに立った。2番手は0.201秒差でマックス・フェルスタッペン。選手権争いを繰り広げる強豪2チームを退けて、レッドブルが1-2スタートを切った。
伝統的にレッドブルとフェラーリが速さを見せるシンガポール。レーキ特性故に低速ダウンフォースで劣るメルセデスは、例年この市街地コースで苦労する。夜間に行われる予選や決勝とは異なり、夕暮れ時の開催となるFP1。各チーム共に、コースとマシンの感触を確かめるに留めたため、タイムシートにはあまり大きな意味はない。
当初雨が予想されていたものの金曜のシンガポールは晴れ渡り、セッションは気温32℃、路面温度45℃のドライコンディションでスタート。公式タイヤサプライヤーのピレリはハイパーソフト、ウルトラソフト、ソフトの3種類のコンパウンドを持ち込んだ。陽が落ちるにつれ気温が低下、チェッカーフラッグの時には気温31℃、路面39℃にまで下がった。
© Getty Images / Red Bull Content Pool、晴天に恵まれたマリーナベイ市街地コース
3番手はスクーデリア・フェラーリのセバスチャン・ベッテル、4番手には今季限りで跳ね馬を去るキミ・ライコネンが続いた。SF71Hには新しいアップグレードが搭載され、チームはフロービズで空力確認を実施。改良版のリアウイングとバージボードの効果をチェックした。
メルセデス勢は5番手につけたルノーのニコ・ヒュルケンベルグに先行を許し、ルイス・ハミルトンが6番手、バルテリ・ボッタスが8番手という結果。ロングランに集中して取り組み、ハイパーソフトを履くことなくマシンを降りた。7番手はカルロス・サインツ。ルノー勢はミッドフィールドの中で唯一、低速・高速の別を問わず安定した速さを見せている。
9番手はザウバーのシャルル・ルクレール。フェラーリ昇格のニュースに気負い過ぎたか、セッション最終盤にアンダーソンブリッジの出口でイン側のコンクリートウォールに接触。右サスペンションを破損した。「ごめんなさい。。僕のミスだ」とルクレール。無線を通じて素直にチームに謝罪した。
トロロッソ・ホンダ勢は、ブレーキの不具合を訴えていたピエール・ガスリーが16番手。ブレンドン・ハートレーはチームメイトにコンマ2秒遅れ17番手という結果に終わった。マクラーレン勢は、フェルナンド・アロンソが14番手タイムをマークした一方、チーム上層部に不信感を募らせているストフェル・バンドーンは、ここ数戦の定位置である20番手最下位に甘んじた。
2018年F1第15戦シンガポールグランプリ2回目のフリー走行は、日本時間9月14日(金)21時30分から1時間半の日程で開催される。
2018年F1第15戦シンガポールGPフリー走行1(FP1)リザルト
Pos | No | Driver | Team | Time | Gap | Laps |
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1 | 3 | リカルド | レッドブル | 1:39.711 | 27 | |
2 | 33 | フェルスタッペン | レッドブル | 1:39.912 | +0.201 | 27 |
3 | 5 | ベッテル | フェラーリ | 1:39.997 | +0.286 | 23 |
4 | 7 | ライコネン | フェラーリ | 1:40.486 | +0.775 | 21 |
5 | 27 | ヒュルケンベルグ | ルノー | 1:41.105 | +1.394 | 26 |
6 | 44 | ハミルトン | メルセデス | 1:41.232 | +1.521 | 28 |
7 | 55 | サインツ | ルノー | 1:41.329 | +1.618 | 23 |
8 | 77 | ボッタス | メルセデス | 1:41.429 | +1.718 | 28 |
9 | 16 | ルクレール | ザウバー | 1:42.035 | +2.324 | 24 |
10 | 8 | グロージャン | ハース | 1:42.108 | +2.397 | 21 |
11 | 9 | エリクソン | ザウバー | 1:42.408 | +2.697 | 23 |
12 | 11 | ペレス | フォースインディア | 1:42.412 | +2.701 | 25 |
13 | 20 | マグヌッセン | ハース | 1:42.452 | +2.741 | 20 |
14 | 14 | アロンソ | マクラーレン | 1:42.630 | +2.919 | 23 |
15 | 31 | オコン | フォースインディア | 1:43.177 | +3.466 | 25 |
16 | 10 | ガスリー | トロロッソ | 1:43.240 | +3.529 | 25 |
17 | 28 | ハートレー | トロロッソ | 1:43.485 | +3.774 | 30 |
18 | 18 | ストロール | ウィリアムズ | 1:43.849 | +4.138 | 30 |
19 | 35 | シロトキン | ウィリアムズ | 1:44.036 | +4.325 | 29 |
20 | 2 | バンドーン | マクラーレン | 1:45.160 | +5.449 | 11 |
コンディション
天気 | 晴れ |
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気温 | 32℃ |
路面温度 | 45℃ |
セッション概要
グランプリ名 | F1シンガポールGP |
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セッション種別 | フリー走行1 |
セッション開始日時 |
サーキット
名称 | マリーナベイ市街地コース |
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設立 | 2008年 |
全長 | 4940m |
コーナー数 | 19 |
周回方向 | 反時計回り |