セルジオ・ペレス「僕を見ていたとは思わない」角田裕毅との接触事故で”大惨事”
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2023年F1シンガポールGPの1周目に発生した角田裕毅(アルファタウリ)との接触事故についてセルジオ・ペレス(レッドブル)は、不運なレーシングアクシデントだと考えているようだ。
ペレスはマリーナベイ市街地コースのオープニングラップのターン14で、前方13番手を走行していた角田裕毅のイン側に飛び込んだ。通常のラインでコーナーにアプローチした角田裕毅は、脇腹を突かれて新型サイドポッドとフロアが破損した。
中の冷却系にまでダメージが及んだ事で、角田裕毅は2戦連続で1周を前にレースを終えた。スチュワードがこのインシデントを調査する事はなかった。
英「AUTOSPORT」によると、角田裕毅との接触についてペレスは「僕はユーキの死角にいた。残念ながら、彼が僕を見ていたとは思わない。それで本当に厄介な事になってしまった」と述べ、「兎に角、最悪のレースだった」と付け加えた。
ペレスも無傷では済まなかった。フロントウイングの左翼端板にダメージを負った事で、自身のレースは「酷い大惨事」になったと主張したが、角田裕毅のようにリタイヤを強いられるほどのものではなく、8位で完走した。
「レースを通して終始、苦戦を強いられ、何も上手くいかなかった。予想通り、厳しいレースだった。セーフティーカーもタイミングが悪かったし、VSCも同様で、兎に角、今日は僕らの日じゃなかった」とペレスは振り返る。
「僕らはみんなと違う戦略を採る事にしたわけだけど、それ以上の事は何も出来なかった」
「今週末を踏まえて調べるべき事、チームとして理解すべき事が山積みだけど、今回の問題はサーキット固有のものだと思うし、日本GPではもっと良い週末が過ごせるはずだ」
ペレスは終盤、1周目と同じような形でアレックス・アルボン(ウィリアムズ)の脇腹に突っ込み、5秒ペナルティと1点のペナルティポイントを科された。通常通りのラインでターンインしようとしたアルボンのイン側に「楽観的」に飛び込んだ結果であった。
2023年F1第16戦シンガポールGP決勝は、カルロス・サインツ(フェラーリ)がポール・トゥ・ウインを飾り、2位にランド・ノリス(マクラーレン)、3位にルイス・ハミルトン(メルセデス)が続く結果となった。
三重県鈴鹿サーキットを舞台とする次戦日本GPは9月22日(金)のフリー走行1で幕を開ける。