フェルナンド・アロンソ「7位入賞は”小さな勝利”に等しい」と称賛 / Mclaren
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16日(日)に行われたF1第15戦シンガポールGP決勝を終えて、マクラーレンF1チームのフェルナンド・アロンソとストフェル・バンドーンがレース内容と週末を振り返った。アロンソは11番グリッドからスタートし7位、バンドーンは18番グリッドから12位フィニッシュを果たした。
マシンを降りたアロンソは、7位入賞で6ポイントを持ち帰った事に対して「僕らにとっては小さな勝利に等しい。戦略は良かったし完璧なレースだった」と高く評価した。勝因はトラックポジション重視の戦略。アロンソは38周目、バンドーンは43周目までピットストップを引っ張り、大きなゲインを得る事に成功した。
最終的にはハースのケビン・マグヌッセンに譲る事になったものの、アロンソはレース中盤に1分43秒518をマークしファステストラップを記録。一時的ではあったものの、20台のマシンの中で最速タイムを刻んだ。
スポーティングディレクターのジル・ド・フェランは、セーフティーカーが一度しか出動せず、インシデントの数が少ない中で大幅なポジションアップを成功させた戦略チームと二人のドライバーを称賛。就任後初めてレースへの満足感を口にした。
7位入賞は”小さな勝利”に等しい
フェルナンド・アロンソ決勝: 7位, グリッド: 11番手
この結果に本当に満足してる。レースでは大抵の場合、トップ3チームの連中に何かが起こるんだけど、今日は前の6台全部が完走したから、7位は僕らにとっては小さな勝利さ。戦略は良かったし完璧なレース展開だった。
タイヤのアドバンテージを最大限に活かす事が出来たよ。ウルトラソフトでスタートした後、ソフトに履き替えてチャンピオンシップポイントを大量に獲得した。こんなにも要求が激しいコースで一時はコース上最速マシンだったから、余計に嬉しいよ。
セーフティカーに備えてギャップを広げる必要があったし、後続の連中がどのタイミングでピットストップするか分からなかったから、僕にとっては全く退屈なレースじゃなかったよ。一人旅なレースではあったけど、ちゃんとギャップをコントロールしながら走ってたんだ。
このコースが僕らのパッケージ向きである事は予め分かってた。残りのグランプリは浮き沈みの激しい戦いになるだろうね。良い成績が期待できそうなレースもあるけど、厳しい争いになりそうなものもある。今後の目標は、決勝でポイントを獲得して、コンストラクターズ選手権でチームを助ける事だ。
ストフェル・バンドーン決勝: 12位, グリッド: 18番手
コース上のアクションがあまり多くなく、スタートの時を除いてセーフティカーが出なかった事を思えば、まずまずのレースだったと思う。オープニングラップで混乱があったけど、それによるメリットはなかった。
今日の僕らには速さがあった。特に第一スティントではペースが良かったし、ピットインのタイミングの時もそうだった。最初のスティントを長く引っ張ったおかけで、幾つかポジション上げる事が出来た。
走行を重ねたタイヤの感触はそんなに良くなかったんだけど、大体同じようなリズムを保って走ることが出来た。ライバルのマシンがブルーフラッグでかなりタイムロスしてくれたのが、決定的に作用したと思う。
そうは言っても、土曜よりも日曜の方が調子が良いのがマクラーレンだし、この手の市街地コースでは何よりも予選結果がすべてだから、ポイントが取れなかったのは残念だよ。
61周で争われた決勝レースでは、ポールポジションからスタートしたメルセデスのルイス・ハミルトンが通算69勝目を上げ優勝。2位はレッドブルのマックス・フェルスタッペン。3位表彰台にはフェラーリのセバスチャン・ベッテルが滑り込んだ。