角田裕毅、”苛立たしい”水回りのトラブルで無計測最下位「手応えを感じていたのに…」
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自身の責に依らないメカニカルトラブルによって出走を阻まれたアルファタウリの角田裕毅は、F1第2戦サウジアラビアGP予選を終えて「手応えを感じていただけに本当に残念」と肩を落とした。
Q1で発生したニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)の事故による赤旗中断を経てセッションが再開されると、チームから「トラブルだ。ピットインしてくれ」との無線が角田裕毅に飛んだ。
結局、その場での修復は叶わずタイムを計測できなかったため、角田裕毅は予選資格を得る事ができなかった。チームは国際自動車連盟(FIA)に対して角田裕毅の決勝出走願いを提出する事になるものと思われる。
テクニカル・ディレクターを務めるジョディ・エギントンは22号車に発生したトラブルについて次のように説明した。
「誰にとっても苛立たしい事に、ユーキはQ1の最中に水回りと思しきトラブルに見舞われ、これまでの好調な走りを活かす事ができなかった」
週末全てのプラクティスでトップ10を刻み、Q3進出が期待されただけに、角田裕毅本人にとってもフラストレーションが溜まる失望の1日となった。
「問題が発生してしまい予選でタイムを残す事ができず残念な一日になってしまいました」
「僕としては特に何も違和感は感じなかったのですが、チームから問題があると言われ、ピットに戻る事になりました」
「今週末はマシンにかなりの手応えを感じていましたし、Q3進出を目標にしていただけに、走れる事ができず本当に残念です」
「ここは殆どのコーナーが高速ですので、バーレーンの時ほどオーバーテイクは楽ではないと思いますが、ポジションを上げられるようベストを尽くすつもりです」
AT03はミッドフィールド上位争いに足る高いポテンシャルを秘めているものの、信頼性トラブルが続出している。
チームメイトのピエール・ガスリーはバーレーンGPの決勝最終盤にバッテリー周りのトラブルに見舞われ、第2戦に向けてパワーユニットを全交換した。角田裕毅もサウジでのFP2で駆動系のトラブルに見舞われ、今季2基目となるICE(内燃エンジン)、ターボチャージャー、MGU-H、MGU-K、エキゾーストを開封した。
ポールポジションはセルジオ・ペレス(レッドブル)、2番手はシャルル・ルクレール、3番手にはカルロス・サインツと、初ポールのペレスをフェラーリ勢が包囲した。
2022年 F1サウジアラビアグランプリの決勝レースは日本時間3月27日(日)26時にスタート。1周6175mのジェッダ市街地コースを50周する事でチャンピオンシップを争う。