セルジオ・ペレス最速も未知数だらけ…スリル満載の予選期待 / F1サンパウロGP《FP1》結果とダイジェスト
Published:
シーズン21戦目となる2022年F1世界選手権サンパウロGPが11月11日にインテルラゴス・サーキットで開幕を迎え、日本時間24時30分から金曜1回目のフリー走行が行われた。
グランプリ一発目のセッションを制したのはセルジオ・ペレス(レッドブル)。1分11秒853をマークしてタイムシートのトップに立った。
2番手シャルル・ルクレール(フェラーリ)とは1000分の4秒差、3番手マックス・フェルスタッペン(レッドブル)とは1000分の8秒差と、トップ3の差は限りなくゼロに近い。
フェルスタッペンはターン6・7を除く全てのコーナーでクルマが曲がらないと不満を訴えた。終盤にブレーキダクトにデブリが混入したことを除けばルクレールにとっては順調なセッションだった。
今週末はスプリントフォーマットが適用されるため、クルマのセットアップという点で言えばFP1が唯一のプラクティスとなる。FP1の後は通常とは異なり、FP2ではなく予選が行われる。
チームごとに走行プログラムが大きく異なるため、相対的な良し悪しがハッキリせず、タイムシートから読み取れるものはさほど大きくはない。
特にソフトタイヤでタイム計測を行わなかったチームもあるため、中団の序列は上位勢以上に未知数で、スリリングな予選が期待される。
それでもなおレッドブル勢のラップタイムはフェラーリやメルセデスといったライバルよりかなり早い段階で計測されたものであるため、路面の進化を考慮すればかなりのアドバンテージが予想される。
金曜の現地サンパウロはどんよりとした雲に覆われながらも、セッションは気温24℃、路面温度47℃のドライコンディションでスタートした。
公式タイヤサプライヤーのピレリは中間レンジのC2からC4までの3種類のコンパウンドを持ち込んだ。
アルファタウリ勢はピエール・ガスリーが10番手に食い込んだ一方、角田裕毅はチームメイトから0.88秒遅れの19番手でヘルメットを脱いだ。
トップから0.182秒落ちの4番手につけたカルロス・サインツ(フェラーリ)は、マクラーレンの元チームメイト、ランド・ノリスとニアミス。回避行動を取らなければならず「超危なかったんだけど」と不満を訴えた。
メルセデス勢はルイス・ハミルトンが5番手、ジョージ・ラッセルが6番手に続いた。ハミルトンはリアのグリップ不足を訴えた。低ダウンフォース仕様のリアウイングに苦しんだ事が原因と思われる。トップ6のギャップはコンマ2秒。予選は三つ巴のポールポジション争いとなるだろうか。
アストンマーチンのセバスチャン・ベッテルはミック・シューマッハ(ハース)とバルテリ・ボッタス(アルファロメオ)、そしてガスリーを抑えて中団最速の7番手をマークした。
アルピーヌとマクラーレンはソフトタイヤを履かないままにセッションを終えた。それでもフェルナンド・アロンソはアレックス・アルボン(ウィリアムズ)を抑えて11番手と、印象的な速さを見せた。
体調不良による欠場が危惧されたものの、ノリスは初日のインテルラゴスに元気な姿を見せ15番手をマークした。チームメイトのダニエル・リカルドは最下位でセッションを終えた。
2022年F1第21戦サンパウロGPの予選は日本時間11月11日(金)28時から1時間の日程で開催される。
2022年F1第21戦サンパウロGPフリー走行1(FP1)リザルト
Pos | No | Driver | Team | Time | Gap | Laps |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 11 | ペレス | レッドブル | 1:11.853 | 29 | |
2 | 16 | ルクレール | フェラーリ | 1:11.857 | +0.004 | 31 |
3 | 1 | フェルスタッペン | レッドブル | 1:11.861 | +0.008 | 28 |
4 | 55 | サインツ | フェラーリ | 1:12.039 | +0.186 | 30 |
5 | 44 | ハミルトン | メルセデス | 1:12.040 | +0.187 | 25 |
6 | 63 | ラッセル | メルセデス | 1:12.055 | +0.202 | 24 |
7 | 5 | ベッテル | アストンマーチン | 1:12.157 | +0.304 | 30 |
8 | 47 | シューマッハ | ハース | 1:12.314 | +0.461 | 27 |
9 | 77 | ボッタス | アルファロメオ | 1:12.466 | +0.613 | 31 |
10 | 10 | ガスリー | アルファタウリ | 1:12.467 | +0.614 | 32 |
11 | 14 | アロンソ | アルピーヌ | 1:12.554 | +0.701 | 25 |
12 | 23 | アルボン | ウィリアムズ | 1:12.633 | +0.780 | 29 |
13 | 31 | オコン | アルピーヌ | 1:12.705 | +0.852 | 30 |
14 | 18 | ストロール | アストンマーチン | 1:12.759 | +0.906 | 26 |
15 | 4 | ノリス | マクラーレン | 1:12.955 | +1.102 | 28 |
16 | 20 | マグヌッセン | ハース | 1:12.997 | +1.144 | 25 |
17 | 6 | ラティフィ | ウィリアムズ | 1:13.019 | +1.166 | 32 |
18 | 24 | 周冠宇 | アルファロメオ | 1:13.115 | +1.262 | 30 |
19 | 22 | 角田裕毅 | アルファタウリ | 1:13.347 | +1.494 | 32 |
20 | 3 | リカルド | マクラーレン | 1:13.359 | +1.506 | 28 |
コンディション
天気 | 晴れ |
---|---|
気温 | 24℃ |
路面温度 | 47℃ |
セッション概要
グランプリ名 | F1サンパウロGP |
---|---|
セッション種別 | フリー走行1 |
セッション開始日時 |
サーキット
名称 | インテルラゴス・サーキット |
---|---|
設立 | 1936年 |
全長 | 4309m |
コーナー数 | 15 |
周回方向 | 反時計回り |