衝突でシュートアウト早退のアロンソ「こんな事は望んじゃいない」一方でオコンを非難せず / F1サンパウロGP
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F1サンパウロGPシュートアウトでの衝突についてフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)は「こんな事は望んじゃいない」と不満を口にする一方、不運な事故との認識を示し、エステバン・オコン(アルピーヌ)を非難しなかった。
SQ1終盤に計測ラップに取り組んだ際、オコンはターン2でオーバーステアに見舞われ、右前方アウト側をスロー走行をしていた昨年までのチームメイト、アロンソの左フロントに接触。そのままバリアに衝突して早々にシュートアウトを終えた。
接触により14号車AMR23はパンクとサスペンションの破損に見舞われた。アストンは赤旗中断の時間を利用してクルマの修復に取り組んだがSQ2には間に合わず、アロンソはミドルラウンドでノータイム15番手に終わった。
失望のシュートアウトを経て、一件についての見解を問われたアロンソは「残念ながら予選を走り切る事ができなかった。2台共がそうで、両方のクルマにかなりのダメージがあったと思う。こんな事は望んじゃいない」とする一方、オコンを非難しなかった。
「僕はまだリプレイ映像を見ていないけど、聞いた話だと彼は少しばかりクルマのコントロールを失ったらしい。つまり、場所とタイミングが悪かったってことだ」
一件はシュートアウト後に詳細な調査が行われた。聴聞会を経てスチュワードは「全面的に、または主に責任を負うべきドライバーはいない」として、お咎めなしの裁定を下した。接触の直前にアロンソがレーシングライン方向に向きを変えた事が事故の要因の一つと判断された。
残念ながらシュートアウトでは本領を発揮できなかったが、アストンは前日の予選で2列目を独占する競争力を見せた。
挽回の自信について問われたアロンソは「昨日は素晴らしいペースがあったけどSQ1では若干苦戦したから、スプリントと明日のレースに向けては、まだ僕らのペースに関して幾つか疑問符がある」と語った。
「それでもメキシコやオースティンより自信があるのは確かだから、良いレースができる事を期待している」
15番グリッドからスタートした24周のスプリントでアロンソはオーバーテイクを連発。11位フィニッシュを果たした。
「ホイール・トゥ・ホイールのバトルが満載の楽しいレースだった。幾つかポジションを上げたけどポイントには届かなかった。でもクルマには競争力を感じた。明日に向けて良い兆候だと思う」とアロンソは振り返る。
「今週末は全体的に競争力を感じているし、いい方向に向かっていると思う。周りには速いマシンがゴロゴロしているし、明日のレースは接戦になるだろうね。大量ポイントが取れるかどうか、楽しみだ」