サンタンデール銀行、フェラーリと別れF1公式パートナーに…複数年契約で2025年より
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スペイン・マドリードに本拠を置く大手商業銀行、サンタンデールは、契約を更新せずに今シーズン末を以てスクーデリア・フェラーリとのスポンサー契約を終了し、2025年からの複数年契約でF1の公式リテールバンキングパートナーに就任する。
2006年以来、マクラーレンやフェラーリのほか、幾つかのグランプリでスポンサーを務めてきたサンタンデールは、本契約の一環として同社にとっての主要なマーケットであるアメリカ、ブラジル、メキシコ、スペイン、イギリスなどの幾つかのイベントでトラックサイド広告にロゴを掲載する。
2024年後半にアメリカとメキシコに進出するサンタンデールのデジタルバンクサービス「オープンバンク」も本契約の対象となる。
また、F1ファンに対して「独占コンテンツとアクティベーションを提供」するとのことだ。
この契約についてF1のステファノ・ドメニカリCEOは、「サンタンデールは我々のスポーツにおいて誇るべき歴史を持つ企業だ。彼らのストーリーを世界中の顧客に広めるための巨大なプラットフォームを提供できると考えている」と語った。
また、サンタンデールのアナ・ボティン会長は「今回の提携は、グループ全体の価値創造に貢献し、双方の関係における重要な新たな章の幕開けとなるでしょう。我々は今後も事業を変革し、成長させていきます」と語った。
サンタンデールは、スペイン出身のフェルナンド・アロンソのチーム加入を受け2010年にフェラーリのスポンサーとなり、アロンソ離脱後の2017年まで同チームとの契約を継続した。
また、2021年に同じくスペイン人ドライバーのカルロス・サインツがフェラーリに加入すると、その翌年からチームのスポンサーに復帰したが、サインツは今年7月、2025年にウィリアムズに移籍すると発表した。
フェラーリはサンタンデールとの契約終了発表を経て、イタリア・ミラノに本社を置く投資銀行、ユニクレジットとの複数年契約を発表した。