ピエール・ガスリー「ホンダの新エンジン投入以降の改善は、目を見張るものがある」
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F1ロシアGP公式予選を13番手で終えたトロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーは、ホンダの最新版エンジン”スペック3″投入以降、マシンは目を見張る改善を果たしていると主張。パワーユニットとシャシーの双方の性能が大きく向上しているとの認識を示し、決勝への期待感を覗かせる。
週末に先立ってパワーユニットの主要コンポーネント一式を交換したため、ガスリーにはグリッド降格処分が下される。そのため29日土曜の予選結果は何ら意味を持たず、ガスリーQ1で1分34秒383をマークしQ2に進出した後、走行を取り止め13番手という結果で予選を終えた。
惜しむらくはホンダの新型エンジン。ホンダF1を率いる田辺豊治テクニカルディレクターは、実戦投入したばかりの状態であるため微調整が必要と述べ、初日のセッションを終えた後、過去数戦で使用していたアップグレード前の古いエンジンに載せ替えた事を明らかにした。
ガスリーの説明によれば、旧型へのロールバックは残る全6戦を1基のスペック3で乗り切るために、好結果の期待できない今回のレースでの使用を取り止めたとの事。いずれにせよソチ・オートドロームで行われる30日の決勝は厳しい戦いが予想されるが、ガスリーは諦めることなく、誰もが驚くリザルトになるかもと語り、前向きな姿勢を見せている。
改良型PU導入以降、目覚ましい改善を果たしている
ピエール・ガスリー予選: 12位, FP3: 13位
昨日新しいエンジンを導入して以降、僕らは目を見張る改善ぶりを示していて、かなりポジティブな流れを掴んでる。でも、シーズン最終戦までのレースを見据えてマイレージをセーブするために、週末の残りは古いエンジンに戻すことにしたんだ。
マシンの感触には心から満足してる。今週末はマシンが良く仕上がってるから、エンジンペナルティで後方からスタートしなきゃならないのが本当に残念だよ。昨年のレースを見る限りここではオーバーテイクをするのが本当に難しそうだけど、シャシーは調子良いし僕はまだ自信を持ってる。
明日はタイヤのデグラデーション=性能劣化がレースの鍵を握る事になるだろうから、戦略面で上手くやれればと思ってる。レースがどういう結果になるかなんて誰にも分からないんだから、僕は全力でプッシュするつもりだし、上手く行けば、願ってもないようなリザルトを賭けて戦えるかもしれないよ!
ポールポジションはメルセデスAMGのバルテリ・ボッタス。2番手にはルイス・ハミルトンが続き、シルバーアローが最前列を占拠。3番手はスクーデリア・フェラーリのセバスチャン・ベッテルという結果となった。
2018年F1第16戦ロシアグランプリ決勝レースは、日本時間9月30日(日)20時10分から行われ、1周5872mのソチ・オートドロームを53周する事で勝敗を決する。