この勢いは本物か?フェラーリ、10年ぶりの年間7度目ポール「SF90は確実に進化」F1ロシアGP《予選》

4戦連続ポールポジションを獲得し、ファンに手を振るスクーデリア・フェラーリのシャルル・ルクレール、2019年F1ロシアGP予選にてcopyright Ferrari S.p.A.

F1第16戦ロシアGP公式予選に挑んだスクーデリア・フェラーリは、メルセデスとレッドブル・ホンダを全く寄せ付けず、今シーズン7度目、通算226回目となるポールポジションを獲得した。シャルル・ルクレールにとっては今季6度目、4戦連続でのポール。セバスチャン・ベッテルは3番手につけた。

スクーデリアがシーズン中に7回以上のポールを獲得したのは2008年以来、10年ぶりのことであり、ルクレールは2000年のミハエル・シューマッハ以来初めて、4戦連続でポールを獲得したフェラーリドライバーとなった。ドイツの皇帝は当時、イタリア、アメリカ、日本、マレーシアでこれを達成した。当時ルクレールは4歳だった。

サマーブレイク明けの跳ね馬の勢いは凄まじい。パワーサーキットのスパとモンツァは脇に置いても、苦手と目されていた低速のシンガポールで予選・決勝共に1-2を達成し、メルセデス無敗のソチ・オートドロームでも予選ポールポジションをかっさらった。

マッティア・ビノット代表は予選を終えて「SF90は進歩しており、現在もドラッグ低減と空力ダウンフォースの強化のために開発を進めている。新しいパッケージによってコーナーでのロスを抑える事に成功しており、全体としてマシンバランスが向上している」と語った。

フェラーリ:F1ロシアGP予選

セバスチャン・ベッテル予選: 3位, FP3: 2位

クルマに関しては概ねハッピーだったんだけど、完全に満足できるところまでは至らなかった。

Q1は少し複雑だった。最初のアタックではミスをしてしまい、その後は2度に渡って黄旗に妨害されてしまった。クリーンに走行してリズムに乗るのが難しく、この事は、クルマから全てを絞り出さなきゃならない予選の終盤に向かってより顕著だった。

とは言えレースは明日だし、自信はある。まずは良いスタートを切ることが大切で、後のことはその後考えればいい。僕らはソフトを履いてクリーンサイドからスタートするけど、メルセデスはミディアムでのスタートだ。タイヤ戦略の違いが興味深いバトルを演出する事になるだろうね。

ミディアムをスタートタイヤに選んだ判断は正しかったと思う。僕らはライバルに対してストレートでアドバンテージを持っていると思うけど、トウが鍵を握る可能性もありそうだ。

シャルル・ルクレール予選: 1位, FP3: 1位

クルマの感触はアメージングだったし、チームはトラック・エボリューションを予測した上でクルマをベストな状態にセットアップするという最高の仕事をしてくれた。僕らはただ、自分たち自身に集中しただけさ。これまでの努力が少しずつ報われているようで嬉しい。僕はこれまで、苦手とする部分の改善に取り組み、可能な限り多くのことを学んできたつもりだ。

Q3のアタックでは、ターン16と17でリアを若干失ってしまったけど、それ以外は上手くやることができた。最終的にこういった結果に終わって嬉しいけど、僕はすでに決勝を見据えている。

FP2でのレースペースが良かったのは前向きな兆候だね。ライバルとは異なる種類のタイヤでスタートする事になるけど、ソフトもミディアムもデグラデーションに関しては大きな違いはないはずだ。ここはターン2までの距離が長いから、難しいハードルであるとは言え、スタートで後続を抑えきることが重要だ。持てる全ての力を出し尽くすよ。


ポールポジションはシャルル・ルクレール(Ferrari)。4戦連続の快挙となった。2番手はルイス・ハミルトン(Mercedes)。3番手にはセバスチャン・ベッテル(Ferrari)が続く結果となった。

2019年F1第16戦ロシアグランプリ決勝レースは、日本時間9月29日(日)20時10分から行われ、1周5872mのソチ・オートドロームを53周する事で勝敗を決する。

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