ピエール・ガスリー、最新版エンジンの性能に満足「自信が湧いてくる。ホンダに感謝しなきゃ」
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トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーは28日のF1ロシアGP初日セッションを終えて、ホンダが持ち込んだ最新鋭のパワーユニットの出来に満足感を示し、多大な努力を重ねて開発に従事してきたホンダのスタッフ達に対する感謝の言葉を口にした。
チームは1回目のフリー走行に先立って、パフォーマンス改善を目指し開発されたホンダエンジン「RA618H」の最新版”スペック3″を2台のSTR13にインストール。FP1ではウルトラソフトタイヤとソフトタイヤを用いて周回を重ね、セッティングを最適化する事に努めた。
続く2回目のプラクティスでは、満を持して最も柔らかいハイパーソフトタイヤを投入。ガスリーはFP1での自己ベストを2秒近く更新する1分35秒137をマーク。レーシングポイント・フォースインディアに遜色ない速さで、中団グループ最上位を争う8番手タイムを記録した。
ガスリーとハートレーはこの日、二人合わせて110周を走破。スペック3は大きなトラブルもなく高い信頼性を確保し、翌週に控える日本グランプリに向けて有望な速さを示してみせた。
セッションを振り返ったガスリーは「本当に励みになるエンジンだよ。ホンダにお礼を言わなきゃ」とコメント。パフォーマンスを取り戻しつつあるマシンと性能を向上させたエンジンに満足感を示した。
Spec 3 エンジンに満足「ホンダに感謝しなきゃならない」
ピエール・ガスリーFP1: 12位, FP2: 8位
今日は全体的に前向きな一日になったよ。この前のシンガポールでかなり苦戦を強いられたから、その原因を探ってペースを取り戻す事が何より重要だったんだ。今日はその点に取り組みつつ、新しくアップグレードされたエンジンを試してみた。
スペック3は上手く機能しているように思うし、シーズン最終戦までの残されたレースを考えれば、本当に勇気づけられるエンジンだと思う。用意してくれたホンダに感謝しなきゃね。
僕らはふたりとも日曜日にペナルティを受けてグリッド後方からレースをスタートする事になるから、今週末は予選よりも決勝にフォーカスして作業に取り組んでいく予定なんだ。
スクーデリア・トロロッソのジョナサン・エドルズもまた「ホンダのアップグレードはあらゆる面において有望」と述べ、ガスリー同様にホンダの労をねぎらった。
初日をトップで締め括ったのはソチ・オートドローム4連覇中のシルバーアローの2台。ルイス・ハミルトンがトップタイムを記録し、バルテリ・ボッタスが2番手に続いた。
3番手にはレッドブルのマックス・フェルスタッペン。チャンピオンシップで後がないフェラーリは新型フロントウイングを投入するも、セバスチャン・ベッテルが5番手と冴えない結果に終わった。
F1ロシアグランプリ3回目のフリー走行は、日本時間9月29日(土)18時から19時まで、公式予選は同21時から1時間に渡って行われる。