RB、F1中国GPでリカルドに新シャシーを投入へ…角田裕毅は現行継続

ダニエル・リカルドのマシンを準備するRBフォーミュラ1のメカニック、2024年4月5日(金) F1日本GP(鈴鹿サーキット)Courtesy Of Red Bull Content Pool

RBフォーミュラ1はF1第5戦中国GPで、クルマに少なからず不信感を抱くダニエル・リカルドに新しいシャシーを投入する計画だ。好調続く角田裕毅は現在使用中のシャシーを継続する。

開幕3戦で予選・決勝共にチームメイトの角田裕毅に遅れを取り続けているリカルドは、以前から自分のクルマに不具合がある可能性に言及してきた。

RBは第2戦サウジアラビアGP以降、問題の解決に向けて一部のパーツを交換するなど手段を尽くしているが、状況が改善されない場合、リカルドはチームが自身を「クソ」だと結論づける前に、シャシー交換を求める可能性を認めていた

英「The Race」によるとRBのレーシング・ディレクターを務めるアラン・パーメインはF1日本GPが行われている鈴鹿サーキットで、2週間後の上海インターナショナル・サーキットでの週末に向けてリカルドに新しいシャシーを与える予定だと明かした。

パーメインはリカルドが現在使っているシャシーに問題があるとは考えておらず、シャシーは「パフォーマンスの差別化要因」ではないとする一方、リカルドの問題とは無関係に製造中のシャシーが中国で利用可能になる事から、交換を行う予定であると説明した。

「新たに一つが手に入るのは幸運なアクシデントだ。それをユーキに与えるのは意味がない。ダニエルに与えるのは意味がある」とパーメインは語った。

「我々は彼が抱えている問題のためにシャシーを用意したわけではない。これでハッキリさせようという事だ。全てが収まる」

シャシーに亀裂などの問題があると、クルマのねじれ剛性に影響を及ぼすことがある。ドライバーが自身のパフォーマンスの問題をシャシーに求める例は少なくなく、例えばセバスチャン・ベッテルはレッドブル時代に同様の問題に直面し、交換によって感触を取り戻している。

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