レッドブルとRB、夏休みに角田裕毅のチームメイトを議論へ…年途中でのリカルド交代の可能性を除外しないホーナー

RBフォーミュラ1のダニエル・リカルドとリアム・ローソン、2024年3月7日(木) F1サウジアラビアGP FP3Courtesy Of Red Bull Content Pool

RBのピーター・バイエルCEOは、ベルギーGP後の4週間に渡るサマーブレイク中に、ダニエル・リカルドとリアム・ローソンのいずれが角田裕毅のチームメイトに相応しいドライバーを話し合う予定だと明かした。

ヘルムート・マルコが「近い内」にリザーブ・ドライバーのローソンを昇格させるべきだと発言したことを受け、F1オーストリアGPのパドックでは8度のグランプリウィナーがシーズン後半戦を迎える前に解雇されるのではと囁かれている。

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パドックで話すRBのピーター・バイエルCEOとレッドブルのモータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコ、2024年3月24日(日) F1オーストラリアGP(アルバートパーク・サーキット)

リカルドはシーズンを経る毎に調子を上げてきており、シングルラップのベストリザルトではチームメイトを上回っているものの、平均成績では予選、決勝ともに自身より経験が乏しい角田裕毅に大きく遅れを取っている。

バイエルはレッドブル・リンクでのイベント初日を迎えた6月28日(金)、リカルドが期待されたパフォーマンスを発揮できていないと認めつつも、ドライバーラインナップの変更を急ぐつもりはないと説明した。

「昨年チームに加わって以来、ダニエルはチームの重要な部分を担ってきた。彼は多くの新しいスピリットや新鮮なアイデアをもたらしてくれている」とバイエルは語る。

「そしてユーキ自身が語っているように、彼はユーキのサポートという点で大いに役立ってくれている。ドライバーの育成は株主から与えられた我々のミッションであり、我々の仕事の一部でもある」

「パフォーマンスに関しては彼自身も口にしているように、これまでのところベストではないが、私は今なお、ダニエルには多くの可能性があると考えている」

「我々はマイアミやモントリオールでその片鱗を目にしたし、モニタリングを通して彼が2025年に向けて考慮されるために必要な速さを備えていることも分かっている」

「焦るつもりはない。我々は数多くの有望な人材を抱えているし、リアムはチームに加わる準備が整っている」

バイエルはまた、今年8月にレッドブルのクリスチャン・ホーナー代表とマルコ、そしてRBのチーム代表を務めるローラン・メキーズを交えて話し合いを行い、今後の対応を決める予定だと説明した。

「我々としては静かにサマーブレイクを迎え、そこで話し合いをしたいと考えている。それにはヘルムートとクリスチャン、そしてローランと私自身が加わることになるが、株主たちも最終決定に関心を寄せるかもしれない」

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ギヨーム・ロケリン(レッドブル・レーシング ドライバーアカデミー責任者)とリアム・ローソン(スクーデリア・アルファタウリ)、2023年11月24日(金) F1アブダビGP FP3

リカルドについてホーナーは、最近のレースでは「本来のダニエルらしさを取り戻し始めている」とする一方、リカルド自身も「これが最後のチャンスだと分かっていると思う」とも述べ、シートを維持できるかどうかはパフォーマンス次第であると強調した。

また、シーズン中の交代の可能性について質問されると「ドライバーに関する問題はメディアに話す前に社内で解決されることになる」「シートがある状況を活かせるかどうかはダニエル次第だ。そして周知の通り、F1における状況は常に流動的だ」と答え、交代の可能性を否定しなかった。

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