キミ・ライコネン、メルセデスから批判殺到するも男らしく謝罪「ルイスとの接触については僕が悪い」F1イギリスGP
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スクーデリア・フェラーリのキミ・ライコネンは、7日に行われたF1第10戦イギリスGP決勝レースの1周目に発生したルイス・ハミルトン(Mercedes)との接触の原因は自分にある、と語り、自身のミスを侘びた。
3番グリッドのライコネンは、スタート後に順位を落としたポールのハミルトンに対し、ターン3でブレーキング勝負に持ち込みオーバーテイクを狙った。だが、右フロントタイヤがロックアップしハミルトンの右リアと接触。ハミルトンは17番手にまで順位を下げる事となった。
レースチュワードはライコネンに非があるとして10秒ペナルティを加算。僚友セバスチャン・ベッテルが今年のフランスGPでバルテリ・ボッタスに激突した際のペナルティが5秒であった事を考えると、今回の罰則はかなり重い制裁と言えるが、ライコネンは「あれは僕のミスだ」と語り謝罪した。
「完璧なスタートとは言えなかった。ターン3でホイールをロックしてしまい、グリップを失ってしまったんだ。思うように減速できなくてルイスのリアホイールにヒットしてしまった。僕はオーバーステアを抱えていた。彼はスピンしてしまい、僕が悪かった」
「僕はミスをし、それによって罰則を受けた。そして10秒を受けて、その後戦い続けた。そういう事だよ」
このインシデントに対してメルセデスAMGのトト・ウォルフ代表は「我々は大量の選手権ポイントを失ったのだ。ジェームス・アリソン(最高技術責任者)の言葉を借りれば、あれは”計画的”か”無能”のどちらかだ」と述べ、フェラーリによる意図的な犯行の可能性すらあると憤った。
後方に沈んだとは言え、メルセデスW09のパフォーマンスはミッドフィールドチームとは別格。ハミルトンは中団グループのマシンを次々にオーバーテイク、14周目には5番手にまで巻き返し、最後には2位でチェッカーを受けた。
一方のライコネンもSF71Hのポテンシャルを全て引き出し、10秒ペナルティを受けながらも3位表彰台に上がった。
「ペナルティを消化しなきゃならなかったから、その後はちょっと厄介だった。オーバーテイクは簡単じゃなかったし、何周にも渡ってレッドブル勢と戦わなきゃならなかった」
「自分のペースで走れてる時は良いんだけど、レッドブルの後ろを走るとメルセデスの時よりも気流がマシンに影響してしまうんだ。ダウンフォースが大量に失われてしまいバランスが悪化してしまった。僕らの方が圧倒的に速かったのに、ついていくだけで精一杯だったよ」
「簡単な日じゃなかったけど、ベストを尽くしたし、まずまず挽回できたと思う」