ホンダF1、ハミルトンに完敗も「大きな意味があった」と田辺TD…元同僚アロンソの登壇を祝福

2位表彰台を喜ぶレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンとチームメンバー、2021年11月21日F1カタールGP決勝レースにてCourtesy Of Red Bull Content Pool

ホンダF1エンジン勢は11月21日に開催されたF1カタールGP決勝レースでマックス・フェルスタッペンが2位、セルジオ・ペレスが4位と、レッドブル勢が上々の結果を収めた一方、アルファタウリ勢はピエール・ガスリー、角田裕毅共にポイント圏外に終わる厳しい結果となった。

2021 F1カタールGP決勝結果
Pos Driver Team Time PTS
2 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダ +25.743s 19
4 セルジオ・ペレス レッドブル・ホンダ +62.306s 12
11 ピエール・ガスリー アルファタウリ・ホンダ +1 lap 0
13 角田裕毅 アルファタウリ・ホンダ +1 lap 0

予選2番手のフェルスタッペンは、二重黄旗無視によってグリッド降格を受け7番手に後退したものの、見事挽回してファステストラップと2位表彰台を獲得した。Q2敗退のセルジオ・ペレスも11番手からの4位入賞を飾り、レッドブルはコンストラクターズ選手権での首位メルセデスとの差を5ポイント差に詰めた。

レース内容としてはルイス・ハミルトン(メルセデス)に完敗で、ドライバーズ選手権の方は8点差に詰め寄られる結果となったが、ホンダF1の現場統括責任者を務める田辺豊治テクニカル・ディレクターは前向きな面に目を向ける。

「初開催となったカタールGPの決勝は、レッドブル・ホンダの2台がオーバーテイクを連発するエキサイティングなレースとなりました」と田辺TD。

「不運にもグリッドペナルティを受けたフェルスタッペン選手は、7番手からスタートするとすぐに順位を上げて2位表彰台に上がりました。一方のペレス選手も、11番手スタートから4位入賞を果たしてくれました。パッケージから全てを絞り出せたと思っています」

「全体として決して簡単な週末ではありませんでしたが、2戦を残してフェルスタッペン選手がドライバーズ・チャンピオンシップの首位を維持し、レッドブルがコンストラクターズ・チャンピオンシップでのメルセデスとの差を詰めたという点で大きな意味があったと感じています」

アルファタウリ・ホンダの二人はスタートタイヤのソフトに苦戦して早々のピットストップを強いられた。直近のライバルたちが1ストッパーを採った事から更に劣勢に追い込まれ、ガスリーが11位、角田裕毅が13位と、予選での好結果をポイントに繋げる事が出来なかった。

「スクーデリア・アルファタウリ・ホンダにとっては、あまり良い結果にはなりませんでした」と田辺TDは続ける。

「ガスリー選手は他のドライバーのグリッド降格にともないフロントロー2番グリッドを獲得しましたが、8番手スタートの角田選手ともどもレースペースが上がらず、2台ともにポイント圏外に終わってしまいました。二人とも昨日までずっと好調であっただけに非常に残念な結果だと思います」

「来週はレースがありませんので、シーズン最後の2レースに向けて両チームと共にパフォーマンスを向上させるべく努力を重ねていきたいと思います」

3位表彰台にはマクラーレン・ホンダ時代のレギュラードライバー、フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)が上がった。

田辺TDは「最後に、ホンダの元同僚であるフェルナンド・アロンソ選手の表彰台を祝福したいと思います。素晴らしい走りでしたし、優れたタイヤマネジメントを見せてくれました」と付け加えた。


11月21日(日)にロサイル・インターナショナル・サーキットで行われた2021年F1第20戦カタールグランプリ決勝レースでは、ルイス・ハミルトン(メルセデス)がポール・トゥ・ウインを飾り、2位にマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)、3位にフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)が続く結果となった。

ロサイルと並び初開催となるジェッダ市街地コースを舞台とする次戦サウジアラビアGPは12月3日のフリー走行1で幕を開ける。

F1カタールGP特集

この記事をシェアする

関連記事

モバイルバージョンを終了